記事を読み終わった読者はどこへ行ってしまうのか
はい、タイトルはこちらの本のパクリですが、中身は全然違います。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本
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これはこれで面白いですよね。僕は分析ネズミ(うそ)
迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルである。ところがある日、そのチーズが消えた! ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。ところが小人たちは、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。しかし、やがて一人が新しいチーズを探しに旅立つ決心を…。
そんな話では全く無くて、ブログ記事を読んだ人は一体そのあとどこに行ってしまうのか、という話です。
ブログから離脱する理由を考えてみました
さて、ある人があなたのブログで記事を一つ読み終わった後の行動、こんな感じでしょうか。
明確に離脱するパターン
- ほかの読者になっているブログに旅立つ
- 他の未読記事を見に行く
- ブコメを書く、ブコメ大喜利に参加(はてなーのみ)
- さらにGoogleなどで検索
なんとなく離脱するパターン
- 広告に興味が湧いたので広告をクリック
- ネットサーフィンに飽きたのでネット切断
- つまらなかったな、他に面白いブログ探しに行こう
これ、入ってきた方法が「検索流入」か、「ブログ読者流入」かでも分けられますよね。検索流入でブログを訪問した人というのは「何か求めている情報」があってブログを見に来ています。ブログを見に来ているというよりは「その人の求める答え」を探しに来ている感じです。その答えがあったかどうかで離脱の仕方も変わりますよね。
もう一つの「ブログ読者流入」は読者のお気に入りの中にそのブログがあって、読者への通知やfeedlyなどのRSSリーダーなどから新しい記事の通知がくることでブログを見に来るパターンです。どの記事がというよりも、そのブログを書いているブロガーに「好き」なり「嫌い」なりなんらかの興味があるために訪問している感じですよね。この場合は読み終わることが一つの満足なんだと思います。
あなたにとってブログってなんですか?
いやいやそんな急に質問されたって(笑)ブロガーにとってブログというのは何らかの思い入れがあるものです。そのブログに対して何を求めるかって人それぞれですから。
ただひたすら好きなことを書いて「主張したい、読んで欲しい」を求める人もいるし、アフィリエイト等で収益を得るためのツールと割り切っている人もいるでしょう。自分が撮った写真を公開して写真館のように使ってる人もいるし、日記代わりに毎日起きたことを書き連ねる人もいるでしょう。
まず言いたいのは「どれが正しい、間違ってる」なんてないんです。アフィリエイトばっかりやりやがって、と主張する人はそれ以前に「そのブログを読まない権利」を使わなかった自分についてもう少し考えて欲しいし、情報を求める人がそのアフィリエイトリンクを訪問して「ああほしい情報が手に入った」と思うならそれでいいんです。
それらについて「合ってる、間違ってる」というのはなんか違うなと思います。特にそれを言うのならブロガーに対してではなく、はてなで言えば運営にでしょうね。検索流入を考えて書いてる記事をわざわざ炎上させられたことのある人なら一度は思うことだと思います。
では脱線から戻ります。
「検索流入読者」の離脱
Googleやヤフー、Bingなどで欲しい情報について検索したらあなたの記事が出てきました。そこで興味を持った人がブログを見に来たとします。
- 検索したことに対する答えが見つかったから離脱した
- 検索したことに対する答えが見つからないから離脱した
- 答えが見つかった、見つからないにかかわらず、このブログに対する興味が湧いたので他の記事を見た
- なんとなく満足したので離脱した
求めている答えが見つからないならGoogleなどの検索エンジンにそのまま戻って検索し直すでしょう。そういう場合はまさにテレポート、一瞬で消えてしまいます。しかし求めていた答えが載っていた場合、一つの疑問が解消したわけですから、新しい疑問やテーマについて考えるかもしれません。
- そういえばこのブログ、書き方が面白いな
- 他にどんな記事を書いているんだろう
- この広告を見に行ったら求めているものが得られそうだ
ブログを運営している目的が「収益を得たい」であったり「誰かに認められたい(承認欲求)」「自分の仕事に繋げたい」などであれば、まず「読まれる事」が大前提ですよね。それも「適当に読まれる」のではなく「読者を満足させ読まれる」ことが大事。
読者が満足した場合、他の記事を読みに行ったり購読ボタンを押したり広告を押してくれたりという行動に繋がります。それらは結果的にブログにとってもプラスに働きますよね。
逆に「せっかく見に来たのに不満足」な場合、検索エンジンに逆戻りされたり、もしかするとネガティブなコメントを書かれたり炎上してしまうことがあるかもしれません。
さて、あなたのブログを見に来た読者はどこへ消えるのでしょう。
「ブログ読者流入」の離脱
これは簡単ですよね。なんらかの方法で読者登録しているということは「いつでも見にこれていつでも離れられる」方法が出来上がっているのですから。最新の記事を読みに来て「読みました」と離れていきます(笑)いや、もちろんコメントを書いたりブックマークをつけたりしますけど。記事の中に過去記事のリンクなどが貼ってあったら昔の記事に興味を持って見に行ってくれたりもするかもしれません。
そう、「この広告は興味があるな」と広告を見に行ってくれることもありますよね。でも検索流入にせよ、読者流入にせよ「つまらない記事の広告は踏みたくない」という感情が起こるのは僕だけではないと思いますw
「広告は出口」理論
僕がたまに言う理論に「広告はブログの出口」というのがあります。ある記事を読み終わった時に広告を踏むことでそのブログから出て行く人がいるという考え方です。
たとえばですが、一つのブログの記事に3つの広告を貼ったとします。
- 記事上(タイトルの下くらい)
- 記事中(記事の真ん中あたり)
- 記事下(記事の最後あたり)
ある記事を読んでいて「ああつまんないな、これ以上見るのやめよう」と思った人が記事中を踏む可能性ってないですか?タイトルを検索などで見てブログに来たものの、タイトルを読んでその下の記事本文をちらっと見て「ああこれは違う」と思った時に記事上の広告を踏んで離脱する、という可能性は無いでしょうか。
もちろん、アフィリエイトで自分がチョイスして貼る広告もありますが、自動配信される広告もありますよね。なので一概には言えませんが「どこの部分にある広告をどのくらいクリックされているのか」って興味を持っておくべき情報なのかなと思ったりします。Google AdSenseでは裏画面でそういうのがしっかりと確認できるようになってます。
それらは「収益が多いから」「収益が少ないから」と別の次元の情報としても。だって「その記事が読まれる(評価される)ものなのか、途中で飽きられてしまってるのではないか」という見方もできなくないですよね。
結局、ブログの良い評価というのは「記事の質」が大事であってGoogleの評価方法をかいくぐって上位に入れるようにすることではありませんから。ウチの記事もしょうもない記事ももちろんありますけど、「読んでもらった人にいい影響を与えられるような記事」にはしたいとう思いはあるんですよ。(というかあるの!)
アクセス解析の「Ptengine」を使うと記事の読まれている部分、スルーされている部分がビジュアル的に確認できるので面白いです(面白いどころか血の気が引くことも有りますけど)
これの使い方等々はとまじぃさんが詳しいので是非。ポムじいさんじゃないよ。
こういうのを使うのも「自分のブログ記事を第三者的に眺めてみて何かの気づきを得る」方法としてありだと思います。
「広告は出口」理論による広告の貼り方
いつのまにやらブログを初めて1年以上、いろんなASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に登録をしています。ですが実際今使っているのはGoogle AdSenseとAmazonアフィリエイトが99%です。その理由を書いておきます。
- うちが雑記ブログだから
商品レビューや特定のサービスを勧める記事というのが少ないです。もしそれらが多い人ならそれに特化したASPを使うのがもちろんオススメ - クリック報酬型のGoogle AdSense一択で収益を出しやすくする
成功報酬型のASPの場合、成約しないと収益が発生しませんが、Google AdSenseはクリックに対して報酬が発生します。自動配信である程度の広告の最適化はGoogleAdSenseがやってくれるので、普段目に触れる広告としてはGoogle AdSenseのイチオシというスタイルになります - ゴチャゴチャ貼っても収益に結びつかないから
「広告貼っておけば誰か踏んでくれるだろう」は絶対に踏まれません。意図的に記事を書いて広告を貼ればアフィリエイトとして成り立ちますが、適当にやっときゃ儲かるというほどアフィリエイトは楽ではありません。逆にアフィリエイト広告を出口に出て行ってしまいまったく儲からない、という人が多いのでは?
でも実際これらは「どんな手法でいくらを目標にするか」によって違うので。
そう、つっちー氏が良い記事書いてましたよ。
「ガンガンいこうぜ!」な方は見る価値があると思います!うち?うちは・・・「いのちだいじに」ですかね(笑)何度も言いますが「どれが正しい」なんてありませんからね(つっちー氏は見えないところでよく頑張ってます)
最後に
最後はやや広告の話で盛ってしまいましたが、PVを稼ぎたい、収益を得たいというのであれば「入る人、出て行く人」両方いろいろ考える視点も大事かなと思います。
読者が増えるような方法とか他記事も読んでもらう手法とかいろいろ考えることはできますので。ただ、テクニックに走ることなく「ブログは記事内容が命」であることは不動だと思います。僕も日々精進しなくては。
わたしと小鳥とすずと
わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。
金子みすゞ