田母神元航空幕僚長 政治資金私的流用疑いは不起訴

田母神元航空幕僚長 政治資金私的流用疑いは不起訴
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前回の東京都知事選挙で運動員に報酬を渡した罪に問われている田母神俊雄元航空幕僚長が、政治資金を私的に流用した疑いで告発されていた問題について、東京地検特捜部は「政治活動以外の目的で私的に使っていたとまでは認められない」などとして、嫌疑不十分で不起訴にしました。
航空自衛隊トップの航空幕僚長を務めていた田母神俊雄被告(67)は、おととし2月の東京都知事選挙のあとに、選挙運動の報酬として運動員に現金を渡していたとして、公職選挙法違反の運動員買収の罪に問われています。
田母神元幕僚長の資金管理団体を巡っては、5000万円余りの支出が使途不明金として記載されていて、田母神元幕僚長と陣営の元事務局長、それに元会計責任者の3人は、政治資金を私的に流用した業務上横領の疑いでも告発され、東京地検特捜部が捜査を進めていました。
これについて特捜部は、田母神元幕僚長と元事務局長の2人について、「政治活動以外の目的で私的に使っていたとまでは認められない」などして、嫌疑不十分で不起訴にし、元会計責任者については起訴猶予にしました。
NHKの取材に対し元幕僚長の弁護士は「洋服代など個人的に使ったと疑われた分は資金管理団体に返金した」と説明しています。