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【プロ野球】

楽天・銀次 逆転の走者一掃適時二塁打

2016年7月2日 紙面から

楽天−西武 逆転勝ちし、お立ち台でファンに声を掛ける銀次(右)と則本=コボスタ宮城で

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◇楽天3−2西武

 楽天が逆転勝ちした。0−2の6回無死満塁で銀次が右翼線へ走者一掃の適時二塁打を放った。則本が7イニング2失点で8勝目、松井裕が17セーブ目を挙げた。西武は高橋光が6回につかまり、チームは今季2度目の5連敗を喫した。

 楽天・銀次の意地の一振りが勝利を引き寄せた。5回まで毎回、先頭打者が出塁しながら誰ひとりとしてホームまでたどり着けない。失策絡みで2点を失った上に、拙攻に次ぐ拙攻…。そんな6回だった。

 連打と死球で無死満塁。今度こそ! 何としてでも! 5番銀次が右翼線に走者一掃の逆転二塁打を放った。「あそこで打たなきゃ、慎太郎に怒られるんで。打てて良かったでーす! 慎太郎が見てる前で打てて幸せでーす」とお立ち台で絶叫した。

 慎太郎とは6月25日のソフトバンク戦で代打逆転2ランを打った枡田のこと。お立ち台で「銀次が打ってたら、楽天はもっと楽に勝っている」と公然と銀次批判を展開した。これに発奮した銀次は、1試合を挟んで、3試合で打点をあげた。チームメート批判もたまにはしてみるものだ。

 もっとも殊勲の一打を放った銀次だが、三塁を欲張って憤死した。ここらへんが、まだ甘い? 梨田監督も「銀次は良く打ってくれたけど、あそこは無死二塁で攻撃を続けたかった」と苦笑いだった。

 「走塁ミスに併殺。これで良く勝てた。もっと勉強しないと」と梨田監督。ただ、4位西武とは0・5差。たとえ結果オーライでも勝ち続けるしかない。 (竹下陽二)

 

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