07月01日 12時36分
去年8月、三重県鈴鹿市のホテルで、中国国籍の女性を殺害し、現金が入ったバッグを奪ったとして強盗殺人の罪に問われている男の初公判が津地方裁判所で開かれ、男は「殺意はなかった」と述べ、起訴された内容について、一部を否認しました。
津市の無職、古谷有平被告(23)は、去年8月、三重県鈴鹿市のホテルで中国国籍の38歳の女性の頭などを部屋にあったパイプいすで殴って殺害し、現金11万円あまりが入ったショルダーバッグを奪ったとして強盗殺人の罪に問われています。
1日、津地方裁判所で開かれた初公判で古谷被告は起訴された内容について、ショルダーバッグを奪い殴ったことなどは認めましたが、殺害については「殺意はなかった」と述べ、否認しました。
検察は「パイプいすで後頭部を殴るのは死に至る危険性が高い行為で、被告には殺意があった」と主張しました。
これに対し、弁護士は「被告人に殺意はなく、犯行に計画性もなかった。当時、自分の判断に従って自分の行動をコントロールしきれていなかった」と述べ、強盗殺人罪ではなく強盗致死罪にあたると主張しました。
判決は7月20日に言い渡される予定です。
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