青山バッシングで自滅した週刊文春
[文春記事に対しての記事を先にお読みになりたい方は、波線から下に飛んで下さい。]
とりわけすごかったのが、この「ノビー」はなんじゃら、と称する者からのものです。
「貴方の記事を削除するなと言ったのです。
貴方が青山氏のような人間を擁護していたという証拠ですから。」
どっひゃ~、なんじゃこりゃ~!
一本前に調子のはずれた投稿を入れてきていましたが、まぁ内容が多少あったので、「罵倒語がありましたが、削除しませんよ」とやさし~い気持ちで書いたところ、来た返事がこれですよ、これ。
「削除するのはテメェのほうだ」
今までさんざんぱら誹謗コメントはもらってきていますが、ここまで頭の栓がプシューと抜けた輩は初めてです。
削除するよりさらして、愚者博物館の殿堂入りとします。
当人はリベラルを気取っていますが、自分が言っていることが、他者の言論の自由を攻撃しているとは思っていないでしょうね。
削除するもしないも、筆者の私が決定すべきことで、それにクチバシを突っ込むこと自体が、やってはならないことだという自由社会のルールを知らないと見えます。
このテのタイプが権力を握ると、言論統制に走って「正義」と「理想」で社会を統制するようになるのでしょうな。
さて、こういう暴言コメントをもらうと、立場を明らかにしておいたほうが無難でしょう。
昨日のコメントでもちょっと書きましたが、私は青山繁晴氏に対しては「まぁ、がんばって下さい」ていどです。
「まぁ」がつくのが意味深ですが、特に支持者ではないし、ましてや青山信者では毛頭ない代わりに、言論人としての青山氏が故なき攻撃にさらされた場合には支援します。
義を見てせざるは、勇無きなりということです。
う~ん、人のタイプとしてはかなり暑苦しくて、上の写真のように、熱血少年がそのまま熱血老人になったってかんじです。
同い年なんに、青山さんのほうがずっと若いのが気に食わん。
冗談はさておき、青山氏の「一緒にかんがえましょう」といいながら、一方的情報の注入に終始する早口の口調には辟易しますし、この人が得意の「朝5時まで」の講演など聞いていたら、身も心もぐったりとするでしょう。
たしかに彼が出してくる情報はいつも驚かされるものが多いのですが、信憑性において、常にクレッチョンマークがつきます。
ニュースソースが明示されていないことが多く、一般ピープルは信じるか、信じないかの2択になります。
特に彼が好きな「日本のインテリジェスによれば」というセリフを言われると、私はこの一句が頭についた瞬間に、情報そのものを信用しなくなります。
いかん、「擁護」するつもりが、批判ばかりしているぞ(笑)。 ごめんなさい。
ですから、私は佐藤優氏と同様に、このようなカリスマタイプの論客の言うことは、常に7掛けにして聞いています。
ただし、内容的には一本彼なりの筋目が通った直言で、おそらく首相だろうと誰であろうとそれは変わらないであろうな、と思わせる剛直さは好ましいと思っています。
おそらく、議員になれば、もっとも首相と自民党執行部を困らせるタイプになるでしょう。
それはそれで大いに楽しみです。
また、白梅の塔などを語る時に出る、その思いの深さには、うならされる時もあります。
実のところ、議員より野武士でいるほうが似合う人ではないでしょうか。
とまぁ、そのていどの「まぁ」付き擁護者です。
ではなにに対して「擁護」するのかと言えば、ハッキリしています。
今や、日本社会を思うように動かせると増長している、週刊文春のようなイエロージャーナリズムに対して、毅然として戦っている青山氏を「擁護」せねばならないと思ったからです。
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さて、文春の記事は、中身がないくせに、活字と印象操作ばかりのただの悪口特集にすぎません。
※文春記事http://ch.nicovideo.jp/shukanbunshun/blomaga/ar1058371
典型的やっつけ仕事で、巷に流布する青山憎しの声を拾ってワンパックに詰めてみました、ていどのものです。
したがって、内容ゼロ。ほとんどが知られたことばかりで、見事になにひとつ新情報はありません。
まぁ立候補表明してから標的にしたとすれば、1週間かそこらでデッチあげたんですら仕方がないか。
まずは文春の見出しを見てみましょう。
・“舛添ブーメラン”自民を直撃!
・安倍首相自ら口説いた
・参院選トンデモ候補 青山繁晴
・「450万円私的流用」で共同通信を退社の過去
・趣味の乗馬を経費で請求 家族旅行でハイヤー使用疑惑
・舛添氏を「人間はここまで卑しくなれるのか」と断罪
・TVの人気コメンテーター 怪スクープ連発 あだ名は“文豪”
ミスリードを意図した悪質なリードですね。
大方の人は、リードだけ拾って読んだ気になるのを知っているメディアのやり方です。
つまりは青山氏を肴にして、安倍氏を攻撃したいのでしょうね。
これは、甘利大臣と舛添氏の「疑惑」に使ったのと、まったく同じ手口です。
たいしたネタでないものを、大げさに書き立てて印象操作し、狙った獲物を潰すというやり方です。
もちろん、真の標的は青山氏ではなく、安倍氏です。
首相は簡単にシッポをつかえられないですので、脇が甘い周辺を叩いて、「任命したのは安倍だろう、知事に据えたのは自民だろう」とボディブロー攻撃するわけです。
舛添氏はまさに絵に書いたような、国民が嫌悪するにふさわしい標的でした。
ですからメディアは、ムスダンが飛ぼうと、中国海軍が接続海域に侵入しようと、サラっとスルーして、舛添批判一色で延々数週間ぶち抜いたのですから、たいしたものです。
もちろん文春は、参院選直前という絶好のタイミングを狙って仕掛けたのです。
今回の青山氏バッシングも、その流れにすぎません。
ただ、選挙が終わって議員になってからしたほうが効果的だったと私も思いますが、焦って青山氏を潰したいと思う理由はむしろ文春内部にあったのでしょうね。
ただし、拙速にすぎたために、青山氏がメディアの裏の裏まで精通したジャーナリストの猛者だということを忘れていたのが失敗でした。
文春は青山氏が、舛添氏よろしく「精査する」「第三者委員会の報告を待つ」とでも言ってうろたえるとでも思ったとしたら、文春は勝ちに奢った馬鹿です。
文春が上げている最大の「疑惑」は、共同通信時代の「私的流用疑惑」です。
検証します。
青山氏は、20年前まで共同通信の記者として在籍していました。
エース記者だと言われていたそうです。そうでなくては、当時大騒ぎになっていたペルー大使館事件に特派されるはずがありません。
通常の記者が1カ月程度で音を上げて帰国するのに対して、青山氏は、実に130日間、本社の帰国指示を拒否して粘ります。
そのときの状況については、青山氏の語りの起こしがこちらから見られます。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid297.html
こういうあたりが、会社ともめる遠因になったのでしょう。
「流用疑惑」は、帰国した後になって、その半年近い現地取材で使った1500万のうち450万を認められなかったというものです。
その中に、文春によれば、「ペルーの乗馬クラブの利用代金が含まれていたり、ホテルのメモパッドに金額を書いた紙が領収書として提出されていた」とのことです。
はて、このどこが問題ですか?
この450万という出費を、会社経理ともめて辞めた、ただそれだけの話でしょうが。
百歩譲ってそれが「私的流用」だとしても、舛添氏のような公金でもなく、甘利氏のような斡旋収賄でもなく、純然と民間会社内部の内輪話にすぎません。
なんの法にも抵触しません。ましてや経費支払い基準など、千差万別。
特にマスコミには平均値など存在しません。
俗に、「朝日は社旗公用車、読売はハイヤー、毎日はタクシー、産経はママチャリ」と呼ばれるくらいです。
その時、上司にニュースソースを言えと言われて、青山氏がそれを拒否したから450万が宙に浮いたわけです。
冒頭の「ノビー」氏は、「ニュースソース秘匿は社外に対してだけで社内には通用しない」なんて言っていますが、あなたマスコミを知らないで、よー言えるね。
今は記者のサラリーマン化が進んでいますが、青山氏が在籍していた1980年代から90年代にかけては、記者は「会社の軒を借りている個人商店」のようなものでした。
特に青山氏のようなエースクラスになれば、同僚・上司にすら秘密で動くことなどザラでした。
特に、青山氏が関わったペルー事件のような、ペルー政府・軍中枢から得た情報提供に対して、名前を明かしてしまえば、次の特派員が何にそのルートを利用するか分かりません。
その重さを知らない次の特派員が、くだんの上司から教わった政府高官に会いに行き、こういったらどうでしょうか。
「え~、私、共同通信の青山の後任でございます。青山が大変お世話になりました。今後ともひとつよろしく」
その瞬間、共同通信のみならず、日本のメディアはペルーにいられなくなります。
その政府・軍の高官が、情報ルートの秘匿性を条件にして話をしてくれた場合、絶対的にそれは秘匿義務として貫くのが記者としての職業倫理です。
青山氏は頑固に職業倫理に忠実だっただけで、それを吐けという上司のほうが非常識なのです。
1500万が使いすぎだ、などと言う人がいるでしょうが、メディアの取材費は、長期に渡る大事件なら数千万は軽く使います。
ましてバブル絶頂期ですよ。文春が銀座で、作家先生に一回数十万落としていた時代です。
飲食代で使ったというならともかく、政府高官とのルートを作るために使ったのなら、そもそも経理が判断すべき内容ではありません。
上司も、そこまでいうなら情報取材費で落とせばばいいだけだったのに、たぶん心理的確執、できる部下を持った上司の男の嫉妬があったのでしょうね。
また当時の共同は、管理部門が強化されて、それが現場記者との軋轢の原因となっていました。
青山氏と同じ時期に、外信部のエース記者で、外信部次長だった辺見庸氏も辞表を叩きつけています。おそらく偶然ではないでしょう。
ちなみに、今回の青山氏「横領疑惑」は、たったひとりの元の同僚がソースです。
名前も特定されています。というのは、よくこの人物の書くものに、青山氏のペルー事件のことが誹謗されているからです。
文春は、青山氏を叩きたいのなら、ペルー特派員時代の取材ぶりの裏取りから初めて、元の上司・同僚の証言の裏を取るのが常識です。
しかし、たったひとりの人物の、しかも秘密でもなんでもないことについてまで、「横領疑惑」とやってしまったのですから処置無しです。
他に、どーでもいいような、吉田所長がどーしたとか、安倍さんは電話していないとか、果てはスキージャップで足を折ったのはどーたらとか、目くそ鼻くそ、面付き目つきが気に食わないということを書き散らしていますが、無視します。
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コメント
払われなかった時点で、私的流用でもなんでもないですね。。
顔や目つきが気に入らないとかになるともう…日教組全盛期の暴力教師か?と。何人もいたなあ、そういうの。当時は生徒(あくまで一部)も手がつけられないほど荒れてましたけどね。
青山繁晴さんは私もちょっと苦手なタイプですし眉唾っぽい話もありますが、周りからヨイショされてる感も含めてこの記事に同意します。そう、7掛けで見る感じ。
昨日のふゆみさんのコメントには全く同感!
投稿: 山形 | 2016年7月 2日 (土) 07時35分
>思いの深さには、うならされる
それこそ毒されている証でしょう
本当に沖縄への思いが深い人なら、『壊れたレコード』のように
「白梅の塔」の話だけ繰り返しませんよ。
この話以外に聞いたことがない。
(沖縄の話になったら、これを話そうと準備されてる)
だいたいが、知られないでいるのは「白梅の塔」だけじゃない
本土に例えば「鉄血勤皇隊」を知っている人がどれほどいるか
「台湾斬首作戦」の記事も、気長に気長に待ってますよ
投稿: 斬首 | 2016年7月 2日 (土) 08時02分