バングラデシュ 武装グループ立てこもり 死者も

バングラデシュ 武装グループ立てこもり 死者も
バングラデシュの首都ダッカで1日夜、多くの外国人が集まる地区にある飲食店に武装グループが押し入り、客などを人質にとって立てこもっています。警察によりますと、武装グループとの銃撃戦で警察官2人が死亡し、およそ30人がけがをしたということです。
バングラデシュのダッカのグルシャン地区で1日夜、複数の武装した男たちが飲食店に押し入り、駆けつけた警察との間で銃撃戦となり、店内にいた客や店員を人質にとって立てこもっています。
警察によりますと、武装グループとの銃撃戦で警察官2人が死亡し、およそ30人がけがをしたということです。
この地区は大使館や外国企業が集まり、ふだんから多くの外国人が訪れるところで、地元のメディアは人質の中に外国人も含まれているという情報があると伝えています。
ダッカにある日本大使館によりますと、これまでのところ日本人が巻き込まれたという情報は入っていませんが、大使館の職員らが情報の収集と確認にあたっているということです。
この事件について、過激派組織IS=イスラミックステートにつながりがあるアマーク通信は「ISがダッカにある外国人が好むレストランを襲撃した」と伝えましたが、警察は犯行グループについて言及しておらず、詳しいことは分かっていません。
バングラデシュでは最近、イスラム過激派の活動が活発になっているとして、治安当局が取り締まりを強化しています。

米国務省「事態はまさに動いている」

アメリカ国務省のカービー報道官は「ダッカのグルシャンで起きている人質事件については、地元の治安部隊が対応していると承知している。事態はまさに動いており、何者がどのような動機で起こした事件なのかを語るのは時期尚早だ」と述べました。
また、人質の中にアメリカ人が含まれているかどうかについては、「大使館で働いているアメリカ人の所在についてはすべてつかんでおり、そのほかの人たちについても、バングラデシュの当局と連絡を取りながら確認を進めている」と話し、現地に滞在するアメリカ人の安否の確認を急ぐ考えを示しました。