蹴球探訪
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【大相撲】千代の国、父の墓前で再入幕を報告 名古屋場所での勝ち越し誓う2016年7月1日 紙面から
東前頭9枚目の千代の国(25)=九重=が、番付発表前の6月13日、地元・三重県伊賀市へ食道がんを患って昨年2月に56歳で亡くなった父・沢田覚法(かくほう)さんの墓参りに出向いた。2014年夏場所以来、2年ぶりの再入幕を報告。名古屋場所(中日新聞社共催)で勝ち越す決意を伝えた。 墓前に父の好きだったビールとたばこを供えた千代の国がそっと両手を合わせた。「再入幕の報告とお礼と、『名古屋場所も頑張ります』と言いました」。昨年春場所の三段目優勝、ことし初場所後の一周忌、春場所後に続いて4度目の墓参り。復活した息子の姿に父も喜んだのか、梅雨空から少し太陽がのぞいた。 3カ月ぶりの“再会”で昔を思い出した。実家のお寺で父は住職。父の眠る墓がある寺は、千代の国が小4まで続けた空手のトレーニングコースでもあった。「10周するのが日課。20周の時はさすがに泣きそうになりましたね」と懐かしんだ。
父を亡くして以降、両膝半月板損傷から復帰した昨年春場所からことし夏場所まで8場所連続勝ち越し中だ。「父はどの場所でも見守ってくれている。次に来るときもいい報告ができたら。勝ち越しはしたいですね」 6月30日、名古屋市東区の部屋で稽古に精を出す千代の国の姿があった。気合充実、ほとばしる汗−。幕内3度目の勝ち越しを名古屋で果たし、父の元に足を運ぶ。 (永井響太) PR情報
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