Microsoft Access、FileMakerなどのデータベースソフトを使って開発するというベンダー提案もあった。しかし、基本機能は開発できても、見積自動FAXなどの業務支援機能が開発できなかったり、多大な追加コストがかかったりした。また、データが溜まると重くなったり、長年使ううちにOSとバージョンが合わなくなると動きが悪くなるなどの心配もあった。
いろいろ検討しては壁にぶつかるなかで、カスタマイズしやすい販売管理パッケージのベンダーとして名前を知っていたJSTにも問い合わせてみました。すると、即座に提案されたのが、JSTオリジナルのシステム構築ツール「Atlantis」によるオーダーメイド開発です。販売管理パッケージというものは、数量やコストを管理するシステムであるため、多少カスタマイズしても、『数量は必ず1個であり、見積プロセスが重要である』という当社の業態にはフィットしにくい、むしろ、「Atlantis」をうまく使ったオーダーメイド開発のほうが、当社のニーズをローコストで実現できるというのが、JSTの提案でした。
「Atlantis」は、プログラミングすることなく、パラメータ設定のみでアプリケーションを開発するツールであるため、オーダーメイドシステムをローコストかつ短期間で構築できる。また、「Atlantis」のパラメータ情報はテキストデータとしてデータ交換できるため、OSの影響を受けない永続的なソフトウェア資産として活用できるのだ。
プリズムは2013年暮に「Atlantis」採用を決定し、2014年初頭から開発をスタート。同年6月に稼働を開始した。
JSTのシステムエンジニア(SE)がプロトタイプを持ってきてくれるので、それを見ながら意見を言って、仕様を変えていくという開発スタイルでした。オーダーメイドのシステムを短期間で開発できる良い方法だと思います。使い勝手をいろいろ変えてもらいましたが、月2~3回ずつの打ち合わせをしながら、実質3カ月ぐらいの開発期間で、稼働開始することができました。
「Atlantis」は、汎用性がとても高くて、よくできたプログラミングツールだと感じました。コストと時間の両面で有利な『イージーオーダー』と言ってもいいでしょう。Windowsサーバーの購入まで含めて、当初の予算内で収まりました。前の職場のオーダーメイドシステムに比べると、10分の1以下のコストで、必要な機能を網羅できたのです。