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【プロ野球】

タカ、あすにもマジック57点灯 岩崎2年ぶり先発勝利

2016年7月1日 紙面から

ソフトバンク−ロッテ 先発し今季2勝目を挙げたソフトバンク・岩崎=ヤフオクドームで(式町要撮影)

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◇ソフトバンク2−1ロッテ

 ソフトバンクが6カード連続勝ち越し。0−1の1回に内川の二塁打で同点に追い付き、3回に内川の2打席連続適時打で決勝点を奪った。今季初先発の岩崎は7回途中1失点で2勝目。ロッテは2連敗で自力Vの可能性が消えた。

   ◇

 眼下の敵が遠くにかすんだ。懸命に追いすがる2位ロッテを返り討ちにして8・5ゲーム差。前試合が終盤に5点差をひっくり返すミラクル逆転劇なら、この日はしびれる接戦を制しての直接対決2連勝。試合後の工藤監督は「こういう接戦をものにするとチーム力が上がる。選手が1点の重みを理解して点を取り、守ってくれている」と手応えを口にした。

 立役者は調整中のバンデンハークの「代役」で先発した岩崎だった。26日の楽天戦で救援登板してから中3日。「1点を先制されて逆に丁寧にいけたようだった」と指揮官が評したように、10個の内野ゴロを打たせるなど6イニング2/3を3安打1失点。出身の千葉県で中学時代からのライバル・唐川に投げ勝ち、672日ぶりの先発勝利となる今季2勝目だ。

 「中継ぎでのいい感覚を先発でも継続できた。最後はバテてしまったけど」。走者2人を残した降板を反省したが、今季16試合登板で防御率0・94。新たなヒーローが次から次に出てくる今季、9年目の26歳右腕が、チームを6カード連続勝ち越しに導いた。

 ここまで72試合を戦って勝率7割1分6厘。シーズンの半分を終えて勝率7割超は、南海時代の1965年以来51年ぶりで、早ければ2日に優勝マジック「57」か「58」が点灯だ。

 「接戦を勝つのはいいんだけど、救援陣に負担がかかるなあ」。工藤監督のぜいたくな嘆きとは裏腹に、悠々の独り旅が続いていく。 (安枝新〓)

 ※〓はにんべんに吾

 

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