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【プロ野球】

広島、連勝11で止まった 敗戦でも光明、丸が復調マルチ

2016年7月1日 紙面から

広島−ヤクルト 8回裏の攻撃中、ベンチで試合を見守る緒方監督(左端)。右端は三振に倒れたルナ=マツダスタジアムで

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◇ヤクルト5−2広島

 ヤクルトは2回に雄平の適時打で先制し、4回も雄平の2点左前打などで3得点。9回にも加点した。2年ぶり先発の村中は球に力があり、5イニングを2失点で乗り切って5勝目。広島は中村恭が4イニング4失点で、連勝が11で止まった。

   ◇

 32年ぶりの大型連勝は11でストップ。ただ、敗戦の中で広島・丸が3試合ぶりに快音を響かせ、マルチ安打と意地を見せた。09年のマツダスタジアム開場以来、最多の3万2292人が詰め掛けた一戦。惜敗にも光があった。

 「ここ何試合か状態が落ち気味だったので。いろいろ意識してやっていきたいですね」。試合後、丸は淡々と振り返った。6月29日のヤクルト戦では2三振を含む4打数無安打。連勝の中で調子を落としていたが、必死に盛り返した。

 序盤に4点のビハインドを背負った中、見せ場は4回だ。内寄り高めの143キロを強振すると、打球は右翼手の頭上を越えてフェンス直撃。二塁打でチャンスメークすると、1死三塁から鈴木の中犠飛で生還した。

 初回にも2死から中前打で出塁。6月17日のオリックス戦(マツダ)以来、8試合ぶりのマルチ安打となった。

 今季の「赤いシリーズ第2弾」。この日は来場者全員に赤傘が配られた。必死の声援はあと一歩届かなかったが、悲観はない。丸も「(連勝は)もともと意識していない」と前を向いた。

 8回に菊池、9回に新井が先頭打者として安打で出塁。ビハインドでも最後まで必死に戦った。緒方監督は「2点しかとれなかったが、最後の最後まで集中した目指す形。明日につながるものだった」と評価。攻撃の形は崩れていない。

 貯金15で2位・巨人とのゲーム差は9。1日からはDeNAとの3連戦に臨む。「また横浜に移動して3連戦の頭を取れるように、全力で戦っていくだけ」と緒方監督。月も変わり、いよいよ夏本番。丸の復調を足掛かりに、再進撃が始まる。 (田中政行)

 

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