真面目すぎる人は、仕事でストレスをためやすい

   

「その案件どうなってるんですか?」と問い詰める管理職 [モデル:紳さん](S)

真面目すぎる性格で、物事を深く考えすぎてしまう。また、仕事である程度の見切りをつけることができず、作業が思うように進まない。そのため、ストレスがたまりやすい性格のように感じる。

そんな自分の性格をなんとかしたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

今回は、真面目すぎる人の仕事でみられる欠点や、性格を直す方法などについて紹介します。

 

 

1.真面目すぎる人の仕事上での欠点

1-1.真面目すぎる人は、仕事でストレスをためやすい

 

真面目すぎる人は優秀で能力があり、仕事もがんばる人が多いものです。忙しいこと面倒なことをまわりの人から任されて、過重なストレスを抱えやすいといえます。

 

心の中にある不平不満を口に出すこともなく、一生懸命働いて、仕事をやり遂げます。

 

人に頼まれても、「ここまで自分にやりこなすことができるのだろうか?」と不安な気持ちでいっぱいのはずなのに、その真面目すぎる性格があだとなって、人前では「大丈夫です。お任せください」と答える。

そして、「答えたからにはやらなければならない」と自分を追い込み、ストレスに苦しみながら一定の成果を獲得します。

 

このようにして心や体を絞り、常にストレスと戦っているのです。

 

 

 

1-2.真面目すぎる人は、理想が高すぎて現実とのギャップに苦しむ

 

昇進してこれまでと環境が大きく変化し、それがきっかけで心身の健康を崩す人もいます。

 

とくに、「こうあるべきだ」「こうあらねばならない」という意識が強すぎる人は、注意が必要です。

 

「部長として、こうでなくてはけない。こうあらねば、部長ではない」

しかし現実には、いくら「こうでなくてはいけない」と強く思っていても思い通りにいかないところが必ず現れてきます。

 

いいかげんな人の場合、ここで「オレも、まだまだだな」と笑って心の中でケリをつけます。ストレスもそれほどためません。

 

ところが、真面目すぎる人はそれができずに、自分の思いと現実のギャップの間で悩み苦しみます。それがストレスとなって、少しずつ悪循環におちいるのです。

 

さらに、どうにかこうにか部長としての役割をはたせたとしても、今度は「荷降ろしうつ」になりやすいのです。

 

これは、うつ病の一種で、定年退職、子供が自立して親元を離れるのをきっかけに現れやすく、「こうあらねばならない」役割をやり終えてホッとした後で、次に自分が何を生きがいにしていけばいいのかわらかなくなるのです。

これまで背負っていたものを失い、その喪失感から気持ちがふさぎ込むのです。

 

肩書きや理想に縛られてはいけません。自分の肩書きに縛られて、「こうあらねばならない」と考えるのではなく、「もっと楽な気持ちで、もっと柔らかく」考えることができるのも、よけいなストレスから身を守るコツなのです。

 

 

 

1-3.真面目すぎる人は、小さな失敗でも、自分を責める

 

真面目すぎる人は、ちょっとした失敗をすると心にゆとりがなくなって頭は真白になり、先のことが考えられなくなります。

 

働き者で、がんばり屋だから、仕事もうまくいき、出世もし、イケイケドンドンとのめり込んでいきます。

 

その矢先の「誰でもやるような小さな失敗」。ここで、真面目すぎる人ほどガクンときてしまうのです。

 

真面目すぎる人というのは、うまくいけばいくほど、のめり込み、そのために視野がせまくなり、柔軟さやものの見方が失われるのです。そのため、小さな失敗なのに自分を責め、この世の終わりかというほど深刻に悩むという悪循環におちいりやすいのです。

 

 

 

 

2.真面目すぎる性格を直す方法

2-1.真面目すぎる人は、気持ちに、柔軟さをもつようにする

 

上司から叱られようが、同僚から文句を言われようが、仕事の「失敗や困難」に直面しようが、さらりと受け流すことのできる気持ちの柔軟さが、自分を守ることになります。

 

どんなことについても、「べき」「ねばならない」と考えるのは危険です。それだけ考え方が固いということであり、自分の発想の広がり、考え方の自由自在さを自分の手で阻むことになるのです。

 

気持ちに、柔軟さを持ちましょう。

 

 

 

2-2.真面目すぎる人は、いろいろな分野の人と幅広く付き合うようにする

 

人との関係においても、色々な分野の人と幅広くつき合っていくことが、いざというときの「逃げ道」となります。

 

会社でいやなことがあったときに、まったく仕事とは関係のない人脈の中に自分を置くことによって、たまったストレスがうまく逃げていってくれるのです。

 

こういう逃げ道がたくさんある人ほど、ストレスとのつき合い方もうまいのです。

 

 

 

2-3.真面目すぎる人は、少しだけ、いいかげんな人になってみる

 

真面目すぎる人は、初めは8割はまじめに、あとの2割はいいかげんを心がけてみましょう。

 

仕事でもなんでも、80パーセントの力でがんばる。それで、できいないところは「よし、あとの20パーセントの力も使ってやり遂げよう」と考えるのではなく、「できないところは、だれかに手伝ってもらう」と考えるのが正しいのです。

 

自分にある力を、最後のひと絞りまでがんばるのではなく、8割方がんばったら、「このへんで十分だ。もう、休もう」と考えるのです。これが「いいかげんさ」を積極的に取り入れるということです。

 

8回うまくいったときは、2回は失敗。8回思い通りにいったときは、2回ほど思い通りのままにはならないことも経験しましょう。連勝連戦を目指すと、知らず知らずのうちに次も勝たねばならないという気持ちになります。これだと、真面目すぎる人に逆もどりをしてしまいます。8回勝ったら、2回は負けてみること。

 

人生80パーセントの「真面目主義」、人生20パーセントの「いいかげん主義」といったところから始めてみましょう。これで、ゆとりが生まれ、そのゆとりがストレスを和らげてくれるのです。これに慣れたら、少しずつ「いいかげん主義」を膨らませてみましょう。

 

 

 

以上である。

どうだろうか。

 

真面目すぎる性格は、決して悪いことではありません。ルールはきちんと守り、指示にはきちんと従い、誠実であるため、みんなのよき模範でもあると言えるでしょう。ただ、その性格ゆえにストレスを溜めやすいのです。

 

そうゆう一面もきちんと把握し、ストレスで体を壊さないようにするためにも改善すべきところは改善するように心がけて下さい。

 

 

 

 

まとめ

 

1.真面目すぎる人は、ストレスをためやすい。

2.真面目すぎる人は、自分の思いと現実とのギャップで悩み、苦しみやすい。

3.真面目すぎる人は、小さな失敗でも、深刻に悩む。

4.真面目すぎる人は、気持ちに柔軟さを持つようにする。

5.真面目すぎる人は、色々な分野の人と幅広くつき合ってみる。

6.真面目すぎる人は、「真面目主義」を80パーセント、「いいかげん主義」を20パーセントを心がけてみる。

 

 

 

 

 - 性格, 真面目