テオ・ヤンセン氏が制作した、風を受けて生き物のように自走するアート「ストランドビースト」(関連記事)にインスパイアされ、その仕組みを自転車の後輪に付けてしまった「Walking Bike」を、職人やアーティストの集団CARVが製作しました。
テオ・ヤンセン氏の考案した「ストランドビースト」の機構は、支柱に固定された骨組み(足)の先端が円を描くように運動することで、骨組み全体が動くというもの。円運動の位置を少しずつずらし、骨組みを増やすことで歩行できるようになっています(2次元シミュレータ「phun」を利用した解説動画)。
本家「ストランドビースト」が風を受けて歩行していたのに対し、「Walking Bike」では自転車のチェーンにその円運動の役目を任せています。ペダルをこぐことでゴトゴトと動き出しますが、あまり速く動くことはできないようです。
CARVは7月7日にサンフランシスコの博物館ExploratoriumでWalking Bikeを展示する予定。いつか日本にも展示しに来てくれないものでしょうか。
(今藤祐馬)
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