福島第一原発の停電 分電盤が結露でショートか

福島第一原発の停電 分電盤が結露でショートか
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28日、東京電力福島第一原子力発電所で停電が発生し、凍土壁の冷却装置など一部の機器が停止したトラブルについて、東京電力は、電気設備の内部がぬれて焦げていたことから結露によるショートが起きたとみています。
28日の未明、福島第一原発の構内で停電が発生し、汚染水の処理装置が一時的に停止したほか、凍土壁の冷却装置も一時30台あるうちの8台だけが稼働する状態になり、29日午後に復旧しました。東京電力は、この間、凍土壁の冷却の機能は維持され、凍結に問題は無かったとしています。
原因を調べたところ、複数の装置に電気を送る分電盤と呼ばれる設備の内部がぬれて、焦げていたことから、東京電力は、結露によるショートが起きたとみています。この分電盤は、凍土壁の冷却装置などにもつながっていて、ショートでそれぞれの装置に過大な電流が流れ、影響が広がったとみられています。
今は使われていない建物に電気を送るのが主な役割だったため、点検をしていなかったということで、東京電力は、同じようなトラブルが起きるおそれがある電気設備がないか調べることにしています。