梶山天
2016年7月1日07時38分
栃木県日光市の中禅寺湖のほとりにある旧英国大使館別荘が、7月1日から一般公開される。築120年の木造2階建てで、寄贈を受けた栃木県が復元工事を進めていた。欧州諸国の在日大使館の別荘が集中し、「夏は外務省が日光に移る」とうたわれた湖畔の歴史を追憶できる貴重な近代遺産だ。
別荘は1896年、奥日光の自然の豊かさに魅了された英外交官のアーネスト・サトウが個人の別荘として建てた。サトウの離日後、大使館別荘として2008年まで使われた。
サトウと交流のあった勝海舟や伊藤博文らの紹介や、サトウが使った机、双眼鏡などが展示されている。サトウの孫の林静枝さん(86)は「東京で空襲に遭った際、父が火の粉を払いながら守り抜いた品々です」と話す。
戦前は外国人外交官の別荘の多…
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