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【政治】

「子どもの権利条約」委員に大谷氏当選 日本人初

大谷美紀子氏

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 【ニューヨーク=共同】ニューヨークの国連本部で三十日、十八歳未満の子どもの人権を保障する「子どもの権利条約」の百九十六締約国・地域の対策状況を審査する委員会の委員選挙が行われ、国際人権法が専門の大谷美紀子弁護士(51)=大阪府出身=が当選した。日本人の当選は初めて。

 大谷氏は子どもの権利の保護や促進をテーマにした国連総会第三委員会で政府代表代理として出席した経験がある。日本政府は「家族法や国際人権法の高い専門性を持つ大谷氏が委員にふさわしい」と判断し擁立した。

 委員は計十八人で二年ごとに半数が改選され、締約国・地域による投票で得票数が多い順から九人選ばれる。大谷氏の任期は二〇一七年三月から四年間。今回は、大谷氏を含め計十七人が出馬していた。

 委員は子どもの権利条約に基づき、締約国・地域の子どもの権利が確保されているか審査するとともに改善策を提案、勧告する役割を担う。同条約は一九八九年に採択され、翌年発効した。日本は九四年に批准した。

 

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