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実行犯、ロシアなど3カ国出身=13人を拘束―トルコ空港テロ

時事通信 6月30日(木)18時23分配信

 【エルサレム時事】トルコ最大都市イスタンブールのアタチュルク空港で起きた自爆テロで、トルコ当局者は30日、実行犯3人の国籍はロシア、ウズベキスタン、キルギスだと明らかにした。

 ロイター通信が伝えた。

 28日の空港テロでは、武装した3人が銃を乱射した後に自爆した。トルコのメディアが30日伝えたところでは、死者数は外国人を含め44人になった。犯行声明は出ていないが、当局は過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行との見方を強めている。

 アナトリア通信によると、ロシア国籍の容疑者はロシア南部ダゲスタン共和国出身。ダゲスタンを含む北カフカス地方ではISの浸透が指摘されている。

 イェニ・サファク紙などによれば、3人はISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカにしばらくいた後、5月25日にトルコに入り、イスタンブール旧市街のアパートの一室を借りていた。警察は監視カメラの映像から、3人が事件当日、空港に向かうため、アパート近くからタクシーに乗ったのを確認した。

 一方、イスタンブールの警察は30日、市内16カ所で一斉摘発を行い、今回のテロに関与した疑いで、IS戦闘員とみられる13人を拘束。うち4人は外国人という。西部イズミルでもIS戦闘員とみられる9人が拘束されたが、空港テロとの関係は不明。 

最終更新:7月1日(金)0時53分

時事通信