大阪府内の警察署で証拠品8300点余を放置

大阪府内の警察署で証拠品8300点余を放置
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大阪府内の警察署で保管されていた事件の証拠品や捜査書類のうち、8300点余りが検察に送られずに放置されていたことが、大阪府警の調査で分かりました。大阪府警は、いずれもすでに時効になった事件のもので、捜査に影響はなかったとしていますが、それぞれの警察署に適正な管理を徹底するよう通達を出しました。
大阪府内では、4年前、羽曳野警察署で傷害事件の捜査書類が機械室に放置されていたことが分かり、大阪府警は、府内の65の警察署のうち61の警察署で証拠品の管理に問題があったとして、調査を進めていました。

その結果、2270の事件で8300点余りの証拠品や捜査書類が検察に送られずに放置されていたことが分かったということです。内訳は、窃盗事件のものが632件と最も多く、次いで、詐欺事件が267件、強盗事件が187件で、殺人事件のものも10件ありました。この中には事件現場に残されていた遺留品や被害者の所持品なども含まれていたということです。

大阪府警は、いずれもすでに時効になった事件のもので、捜査に影響はなかったとしていますが、それぞれの警察署に適正な管理を徹底するよう通達を出しました。大阪府警の宮田雅博刑事総務課長は「組織を挙げて再発防止に努め、信頼に応えていきたい」としています。