北海道函館市で26日に開催された「2016函館マラソン」(函館市など主催)で、フルマラソン50歳代男子とハーフマラソン70歳代男子の各部門の優勝者が規定コースを走らなかったとして、実行委員会が2人の記録を削除し、優勝を取り消したことが30日、分かった。2人に確認した結果、不正を認めたという。
実行委によると、27日に出場者からタイムについて疑問の声が上がり、記録を精査。50歳代男子の優勝者は5、20キロ地点以外の通過記録がなく、70歳代男子の優勝者は発着点以外の記録がないことが判明した。
50歳代男子の優勝者は「体調不良になり、途中からハーフのコースを走った」と不正を認め、優勝者に贈られるメダルも「失格だと思っていた」と受け取らなかった。70歳代男子の優勝者は全コースを走らなかったことを認めたが、詳細を明らかにしていないという。メダルは受け取っていた。
実行委は29日に記録の削除を公表。2位以降の順位を繰り上げ、入賞者に連絡した。