福井悠介
2016年6月30日23時25分
自衛隊制服組トップの河野克俊・統合幕僚長は30日の記者会見で、「空でも海でも、中国軍の活動がエスカレートしている印象を受ける」と懸念を示した。中国に対する航空自衛隊戦闘機の緊急発進(スクランブル)の今年度の回数は、過去最多の水準だという。
河野統幕長によると、対中国の4~6月の緊急発進の回数は統計をとりまとめているところだが、四半期で過去最多だった今年1~3月の198回とほぼ同水準になる見通し。防衛省によると、緊急発進の対象は戦闘機が多い。
中国軍を巡っては6月に軍艦が3回、尖閣諸島を含む沖縄県や鹿児島県沖の領海や接続水域を航行。同月17日には中国軍機が尖閣方面へ南下し、自衛隊戦闘機が緊急発進して追跡した。
河野統幕長は「最近の中国軍の活動全般について、防衛省・自衛隊として懸念している」としつつ、「冷静に対応しようと考えている」と述べた。(福井悠介)
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