2016年6月30日00時00分
■特派員リポート 田村剛(サンパウロ支局長)
1人の人物を巡り、これほどまでに評価が二分し続けることも珍しいのではないか。南米ペルーで1990年から10年間にわたり大統領を務めた日系2世のアルベルト・フジモリ氏(77)のことである。
失脚から16年。フジモリ氏は軍による民間人殺害や横領といった現職時代の罪で禁錮25年の刑が確定し、現在は収監中の身だ。「独裁者」「民主主義の破壊者」などと激しく批判されてきた一方、テロを制圧し貧困対策に力を入れた大統領として現在も根強い人気を誇る。
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朝日新聞国際報道部
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