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<民進>東電の報告書に抗議文 「炉心溶融」巡り

毎日新聞 6月30日(木)20時42分配信

 東京電力福島第1原発事故の炉心溶融公表遅れを巡る同社の第三者検証委員会の報告書に重大な誤りがあるとして、民進党は30日、東電の広瀬直己社長と第三者委に対し、謝罪と報告書の撤回を求める抗議文を送った。

 報告書は、炉心溶融という言葉を使わないよう社内に指示した当時の清水正孝社長が「首相官邸側から炉心溶融を認めることに慎重な対応をするよう要請されたと理解していた」と推認した。一方、第三者委は、当時政権中枢にいた民主党(現民進党)幹部に聞き取りを行わず、官邸がどう関与したかは解明できなかったとした。

 民進党は抗議文で「官邸から要請したことは絶対にない。責任を当時の官邸に負わせるもので、偏った不公正な調査」と批判。参院選公示の直前に公表したことを「選挙妨害と批判されてもやむを得ない」と主張した。

 当時官房長官だった枝野幸男幹事長は福島市内で記者団に「当時、私自身が炉心溶融の可能性を認める記者会見をしている。事実と矛盾していることを当事者の話も聞かずに出すことは許されない」と述べた。東電広報室は「抗議文が届いていない」と話した。

【酒造唯、岸慶太】

最終更新:6月30日(木)23時22分

毎日新聞

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