昨年、彗星のごとくクラウドファンディング「First Flight」に登場し、一躍話題となったソニー製ウォッチ「wena wrist」がついに一般発売されることになった。 Apple Watchをはじめとして、スマートウォッチと呼ばれる類の多くは、メインとなる電子的な液晶盤を持ち、多種多様な機能をスマートフォンのように「タッチ」操作することが多いものの、同製品の見た目はいわゆる従来の時計そのもので、バンド部分に“スマート”な機能を搭載しているのが特徴だ。 まず、非接触型ICであるFeliCaがバンド部分に搭載されているので、ユーザーは手首をかざすだけで「おサイフケータイ」サービスを利用できる(※専用のiOS/Androidアプリ「おサイフリンク」が必要)ほか、フルカラーLED と振動モーターも搭載されているので、振動と光で通知をリアルタイムに確認することができる。また、最近は世間的に健康志向が進んでいるが、活動量計もバンド部分に搭載されているので、歩数や一日の消費カロリー等を一目で確認することができる。 スマートウォッチの購入をためらう理由として、テクノロジーの進化によりすぐに時代遅れになってしまう可能性があることを挙げるユーザーは多いと思うが、「wena wrist」はバンド部とヘッド部の機能は完全に分離しているので、ヘッド部はそのままに、バンド部を交換して機能を更新しながら使い続けることができる。ちなみに、ヘッド部は、ムーブメントを含めてシチズンが担当しているので、時計としての機能はもちろん申し分ない。 「さりげなく身に着けられ、腕時計としての所有感や文化に敬意を払ったものを作りたい」とするソニーの意向がしっかりと反映されている「wena wrist」。本日30日から発売で、価格は43,800円から69,800円(税別)となっているので、ぜひチェックしてみてほしい。