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先日ご紹介した「VR、IA、IoT、3Dプリンター、最新のテクノロジーを体験できる都内近郊のスポットはここだ!」のように、身近で3Dプリンターを使用できる場所は増えていますが、その際に必要となるのが3Dプリント用のデータです。

使用する3Dプリンターにあわせてデータを準備する必要がありますが、一般的にはSTLと呼ばれる形式が、3Dプリンターの入力ファイルフォーマットとして事実上、業界標準となっています。
ネット上にはSTL 形式に変換できる3Dプリンター用のデータが無料でダウンロードできるサイトがあるので、これを活用して準備すれば、自分でデータを作成することなく3Dプリンターを使って好きなモノをプリントすることができます。

今回は、部屋のインテリアとして使えそう、という観点で、3Dプリンター用のデータがダウンロードできるサイトをいくつかご紹介します。
話のネタとしては最適だと思いますので、ぜひ実際に試してみてください。

Maker Bot社が運営する「Thingiverse」は3Dデータの登録数が10万件以上あり、そのほとんどが無料でダウンロードできます。データも多岐に渡っており色々なデータが無料で手に入ります。

画像出典:http://nasa3d.arc.nasa.gov/detail/bwg-antenna

NASAは人工衛星や宇宙飛行士、火星探査機などのミニチュアサイズの3Dプリント用のデータを公開しています。ちなみにNASAは2014年に、宇宙ステーションで足りない工具を地上からデータ送信し、3Dプリンター経由で送り込むことに成功しています。

画像出典:http://3d.si.edu/

スミソニアン博物館はアメリカを代表する科学、産業、技術、自然史の博物館で、その規模は世界最大級です。そのスミソニアン博物館は、2013年に1億3700万点にも及ぶ所蔵品のすべてを3Dデータ化するという壮大な目標を掲げ、そのプラットフォームとなるサイト「Smithsonian X 3D」を公開しました。ユーザー登録後、データを無料でダウンロードできます。

画像出典:http://africanfossils.org/hominids/modern-human?o=1

スミソニアン博物館だけでなく、African Fossilsでは、アフリカを中心に出土した化石のオンラインアーカイブが公開されています。現在150種類程度(動物、人類の祖先、古代の道具などの化石)ですが、今後はスミソニアン博物館同様、データ拡充が行われて行く予定です。カラフルにペイントしたり、蛍光塗料を塗ったりすると、かっこ良くなりそうです。

画像出典:http://inmoov.fr/#

Gael Langevinというフランス人がオープンソースで人間の大きさのロボットデータを提供しています。各部分ごとにパーツが公開されているので、これをプリントして組み立てていくと、ロボットをつくることができます。ディアゴスティーニのロボット号みたいな感じですね。

画像出典:http://graphics.stanford.edu/dmich-archive/index.html

スタンフォード大学のミケランジェロのデジタルアーカイブプロジェクトです。PLYという形式のデータのため、STLに変換して、さらに3Dプリントするにはデータの補正が必要のようです。Netfabb等無料のSTLファイル自動修正ソフトを使って調整してみるなどの作業があるので、知識がないとちょっとハードルが高いかもしれません。

画像出典:https://sketchfab.com/britishmuseum

大英博物館のモアイ像やアメンホテップ3世の彫像など大英博物館の収蔵品の中でも、特に有名な作品を中心に59点がデータ提供されています。3DデータはOBJ形式で配布されているため、OBJ形式の読み込みに対応していないスライサーを使う場合は、STL形式に変換する必要があります。

画像出典:http://www.thingiverse.com/met/designs

ユーザー主導のデジタルデータべースに記録されたメトロポリタン美術館に収蔵している彫刻のコレクションの利用を、Makerbot Communityで許可しています。

画像出典:http://www.cadnav.com/

動物や恐竜、飛行機、戦車などのミリタリー系のデータがダウンロードできます。フィギュアになりそうなモデルのデータも豊富です。

画像出典:http://www.eonet.ne.jp/~zerokobo/index.htm

数十種類の昆虫の3Dモデルデータを提供しています。一人でも多くの人に昆虫のかたちのおもしろさ、美しさを知ってほしいと3Dモデルデータの公開を始めたそうです。商用を問わず自由に利用、改変OK、引用の明記等必要ありませんとのこと。ただし、人をおとしめたり、傷つけるような表現、暴力を助長するような表現への利用には使わないでくださいとの注意書きがありました。

画像出典:https://cults3d.com/

3Dプリントデータ販売サイトですが、無料でダウンロードすることができるものがたくさんあります。もともとオブジェとして作成されたオシャレなアイテムがたくさんあるので、きっとお気に入りの1品が見つかると思います。

画像出典:http://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/index.html

地理院地図では、「誰でも・簡単に・日本全国どこでも」3次元で見ることができます。分県パズル、道路案内図(触地図)などがダウンロードできるのですが、これは見た目がカッコいいので、そのまま壁などに飾っても絵になりそうです。

画像出典:https://modelabo.itmedia.co.jp/

ITメディアが運営する3Dデータ共有サイトです。ざっと見た印象だとまだ荒削りで洗練されていないデータが多い感じがしますが、色々見ていくとこれは使える!というアイテムがちらほら見つかります。





いかがでしたでしょうか。部屋のインテリアとして使えそうな無料の3Dプリント用データがダウンロードできる、12サイトをご紹介しました。

プリントしたデータに色をぬったり、何かと組み合わせる、複数個を一緒に置くなど、工夫次第でオシャレなインテリアとして活用することができると思います。せっかく最新の技術を活用するのですから、楽しみながらチャレンジしましょう。