31年前の殺人事件 再審開始が決定 熊本地裁

31年前の殺人事件 再審開始が決定 熊本地裁
31年前、当時の熊本県松橋町で1人暮らしの59歳の男性が殺害された事件で、熊本地方裁判所は、殺人などの罪で懲役13年の刑が確定し服役した男性が求めていた再審、裁判のやり直しを認める決定を出しました。
昭和60年1月、当時の熊本県松橋町、今の宇城市の住宅で、1人暮らしの59歳の男性が刃物で刺されて殺害された事件では、熊本市の宮田浩喜さん(83)が殺人などの罪で懲役13年の刑が確定し服役しました。
宮田さんは、捜査段階で自白したとされましたが、裁判の途中からは一貫して無罪を訴え、服役後の平成24年、再審、裁判のやり直しを求めていました。
これについて、熊本地方裁判所は、再審を認める決定を出しました。再審請求の中では、弁護団の要請を受けて、裁判所が検察に対し、裁判で提出しなかった証拠を開示するよう相次いで勧告し、検察からおよそ100点の証拠が初めて開示されていて、こうした証拠を裁判所がどのように判断するか注目されていました。