【幌延】町は7月2日、人里離れて利用がほとんどない町内の秘境駅を歩く初のウオーキング教室を開く。スポーツ推進員から体に負担がかかりすぎない正しい歩き方の指導を受け、JR宗谷線の上幌延駅―幌延駅間の約5キロを歩く。町は「夏の酪農地帯を歩き、地域の魅力を再発見しませんか」と参加を呼び掛けている。
町内に六つある秘境駅を地域活性化に生かそうと、町は今春から秘境駅ウオーキングラリーを実施している。宗谷線駅間を往復し、片道は列車を使うのがルール。町民の健康づくりを進めるとともに、鉄路の利用を促して秘境駅の存続を図るのが狙いだ。
今回の教室では、幌延駅で上り普通列車に乗り、秘境駅の一つの上幌延駅で下車。駅で昼食をとった後、幌延駅に歩いて引き返す。天塩町の元地域おこし協力隊員で、スポーツ推進員の河上耕希さんが同行。歩き方の指導を受けながらウオーキングを楽しむ。
町内には上幌延駅のほか、糠南(ぬかなん)駅や雄信内(おのっぷない)駅など鉄道ファンに知られる秘境駅がある。町の担当者は「町外の参加も歓迎」と話し、今秋にも別コースで教室を開きたい考えだ。参加希望者は当日午前11時40分に幌延駅に集合。タオルや昼食、飲み物、雨具などは持参し、切符代210円は各自が負担する。小雨決行。
申し込み、問い合わせは幌延町地域おこし協力隊員の若月秀晃さん(町産業振興課内)(電)01632・5・1113へ。(山野辺享)