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 英国の離脱決定を受けて英国抜きの欧州連合(EU)をどうつくるかまで話を進めるはずだったEU首脳会議は、その難しさを浮かびあがらせた。EU側が求める英国の離脱通知は9月にずれ込む見通しで、交渉は先送り。EU内では、独仏などの大国主導に東欧諸国が反発する。

 28日の会議後の記者会見。キャメロン英首相は「国民投票を行ったことは後悔していない」「(離脱派に)勝ちたいと願っていたが、負けて悲しい」とこわばった表情で話した。

 会議では、一部の加盟国がキャメロン氏に対して強い批判を浴びせた模様だ。

 「政治的な党利党略のため、英国や市場、経済を混乱させ、パートナーを失うリスクを冒している」。ルクセンブルクのベッテル首相は会議前、記者団に憤りを隠さなかった。