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 イスラエル中部の商業都市テルアビブ中心部の大規模商業施設で8日夜、男2人が客に向かって銃を乱射し、市民ら4人が死亡、6人が負傷した。警察は容疑者のパレスチナ人2人を拘束し、テロ事件として捜査を始めた。地元メディアなどが報じた。

 現場は国防省近くにあり、飲食店や商店など約90軒が並ぶ人気の商業施設「サロナマーケット」。近くの飲食店にいた銃撃犯が突然、次々と銃を発砲した。夕食時で、大勢の市民や観光客らでにぎわっていた。拘束された2人は、ヨルダン川西岸ヘブロン近郊の村出身で、親類関係だったとの報道もある。うち1人は負傷したという。

 テルアビブ中心部では今年1月の元日にも、アラブ系イスラエル人の男が銃を乱射し、2人が死亡した。昨年10月以降、エルサレムの聖地をめぐる対立をきっかけに、パレスチナ人によるイスラエル人への襲撃などが相次ぎ、AP通信によるとイスラエル側で30人以上、パレスチナ側で約200人が死亡した。(エルサレム=渡辺丘)

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