【東京都知事選】「小池百合子氏は電話に出ない」自民・石原伸晃都連会長が批判
自民党東京都連会長の石原伸晃経済再生担当相は29日、都連会合後の記者会見で、東京都知事選(7月14日告示、31日投開票)に出馬表明した小池百合子元防衛相と連絡が取れず、都連執行部に無断だったことを明らかにした。
会見の詳報は以下の通り。
−−小池氏が今日記者会見して立候補の意思を表明した
「テレビでは拝見したが、実は事前にそういうご相談…そういうお話があるということがありまして、私お電話したんですけども、残念ながらお電話に出られなかったので、どういうご意思を持たれて立候補されたかということについては承知してない」
−−出馬表明をどう受け止めているか
「執行部一任のとき小池氏はいらっしゃった。当然党の組織なので、立候補されるというのならば、役員が今日はそろっているが、先ほど確認したら残念ながら全員に何のお話もなかったわけでございます。ですから正直申しまして、どういうことなのかと。残念ながら今日の会議でもそれを承知しているかたはいらっしゃいませんでした」
−−桜井俊元総務事務次官が出馬要請を固辞した理由の一つになったとの見方はあるか
「党本部、あるいは官邸、東京都連が手分けをして、さまざまな方がさまざまな方にお話をしている。現時点ではまだ都議の皆さん方に、あるいは国会議員に対して、推薦者を諮り、それを党本部に上奏する段階には至っていません」
−−小池氏が出馬した場合勝てると思うか
「本人がどういう枠組みで出られるかとか、私どもは全く相談を受けておりません。本人がいらっしゃった段階で執行部に一任をいただいている。現在手分けしてさまざまな方にさまざまな議員がお話をさせていただいているのが現状だ」
−感情としては戸惑いか、怒りか
「私どもは同士なので、普通ならば誰かにお話があるわけですよね。全く知らないかただったら『じゃあ私やります』って話はあると思うが、それが全くありません。どういうお考えなのかなという気はする」
(平沢勝栄衆院議員)「補足すると、私のところには会見5分ほど前に電話がありました。『今から会見で出馬表明します』とそれだけ」
−−小池氏の行動は信義則に反するのではないか。党としての対応は
「一任を頂戴し、(都連の)内田茂幹事長、あるいは萩生田光一官房副長官、平沢氏、菅原一秀衆院議員…皆さんが、どんな方がよくて、どういうことをお願いしようかということも考え、個々に動いている。現時点においては残念ながら(候補が見つかっていない)。皆さんに「こういう方を推薦させていただきたい」とまず諮ります。順番からいったら。都連で決まったら、今度は党本部にあげるわけです。そして最終的には谷垣禎一幹事長が決断される。なので都連と党執行部の挙げられる方が違うことも、知事選はあるわけですね。公明党の皆さんにも諮らなければいけない。今日の段階では、まだ全然そういう段階までいたっていない。ですから、今日はそういうことを進めていくと再確認し、都連は一丸となって決まった候補を応援していこうということで、全員で拍手をして散会になった」
−−ニュアンスが知りたい。自民党として小池氏を公認する可能性はないといえないのか
「それはちょっとご本人に聞いていただかないと…ご本人から私どもに『都連で推薦してください』という話は残念ながら現時点では来ておりません」
−−これから小池氏と話す予定はあるか
「しつこいようだが、候補者の選定の方法というのは、都連でさまざまなチャンネルでさまざまな方にさまざまな方が接触している。現在も接触中だ。その結果、幹部会を招集する。幹部会は規約に書いてあるメンバーだ。そこで『この方でいこう』ということが決まった段階で、国会議員会議あるいは都議会議員会議にお諮りする。そこで賛同を得た場合、党の幹事長にご報告する。党の幹事長がその方をどう考え、また連立与党の公明党に諮り、そこで話がまとまればその方が候補者になる。党執行部が『ダメだ』というときは違う候補者。それは過去の都議会議員選挙の中の歴史でそういう決め方をしている。そういう上からいくと、何もお話がない以上、私どもは残念ながら何もお話しすることがないというのが現状だと思う」
−−桜井氏には出馬を打診したのか
「さまざまな方にさまざま方がやっているとしか言いようがございません。それを公表するつもりはございません」