■円は3大国際通貨、24時間取引可
その上、円は国際為替市場で米ドル(取引割合43.5%)、ユーロ(16.7%)に次ぎ3番目(11.5%)に取引規模が大きい。24時間取引も可能だ。円を買っても、危機に際して資金が動かせない懸念もない。
また、日本は低金利で俗称「ミセスワタナベ」と呼ばれる個人投資家は、円資金を借り、海外に投資する「キャリートレード」を頻繁に行う。日本が不況で超低金利下にあるために可能な取引だ。しかし、国際金融市場に危機が訪れると、個人投資家は海外に投資した資金を円に換金しようとするため、円資金需要が増大する。このように、円に対する需要増大を見込み、世界の投資家も市場が混乱するたびに習慣的に円を買う。
金融研究院のイ・ユンソク国際金融研究室長は「韓国市場は世界市場が好況時には海外投資家の投資を集めるが、危機のたびに資金が引き揚げられる『ATM』の役割を果たす。円はその正反対だ」と指摘した。
■英国EU離脱による円高防止に全力
「アベノミクス」で円安に誘導し、低成長から脱出しようとした日本にとっては、英国のEU離脱は恨めしいに違いない。麻生太郎副総理兼財務相は24日、1ドル=100円のラインが崩壊すると、「必要時には確実に対応する」と市場に警告メッセージを送った。日本政府は10兆円以上を投入する追加補正予算を検討しており、日銀も来月の金融政策決定会合で追加的な量的緩和措置などを決定し、円資金をさらに供給することで、円安誘導を図るのではないかとの見方が出ている。
しかし、漢陽大のハ・ジュンギョン教授は「円安の再来には世界経済が順調さを取り戻すか、安全資産としての円の地位が低下する必要があるが、英国のEU離脱で世界市場の不確実性が高まった現在、その可能性は低いのではないか」と述べた。