Hybrid Insectoの終了に感じる、二次創作の難しさ

今更と言えば今更の話なんですが、改めて。

『鉄のラインバレル』コンビの清水栄一&下口智裕両先生お二人が、自身のHPで公開していた仮面ライダーの二次創作である『HYBRID INSECTOR』が今回「東映からの指示」により更新終了、さらには近いうちに公開中止になる。ということになりました。

『HYBRID INSECTOR』はとても面白く、お二人のライダー愛がこれでもかとつぎ込まれた素晴らしい作品です。それが公開終了になるのは、非常に残念無念、実に勿体無い事です。
しかし、だからと言って東映のことを攻めるわけにはいきません。

元々『Hybrid Insecto』は非商業誌掲載の二次創作・・・言うなれば「同人」として描かれていたものです。
つまり基本的には東映による「見て見ぬフリ」によって存在が許されていた作品です。
無論、そのままならば恐らく東映は永久に「見て見ぬフリ」を続けていたでしょう。

しかし、これだけの面白い作品が出版社の人の目に止まらないわけがありません。
折角のこれだけ面白い作品なのですから、同人では無く広く一般に読んでもらいたい・・・その為に『はいぶり』を商業誌での連載に向けた動きがありました(「実のところハイブリの更新が長期に渡り何度も中断していた 理由の大半は『商業誌での掲載に対しての審議待ち』の為、 中断せざるを得ないと云うモノでした。」ナデガタサーカス「Hybrid Insector 終了について」より)。

しかし、やはりこれはあくまで「仮面ライダーの二次創作」です(そこにどれだけオリジナリティがあろうとも、恐らく両先生はそのライダー愛ゆえに「これは仮面ライダーの二次創作です」とおっしゃるでしょう)。
そのため商業誌に掲載するには、当然「東映」の許可を得る必要があります。

ここで東映が「いいよー!」となれば話は簡単なのですが・・・
『Hybrid Insectoり』はやはり今までの「昭和ライダーの在り方」とは大きく異なっています。東映として許可を出すことはかなり難しい事です。
案の定、東映からのGOサインは出ず『Hybrid Insecto』が商業誌に登場する事は無くなりました。

さて、ここで一つ問題が出てきました。

今までは東映の「見て見ぬフリ」によって存在が許されていた『Hybrid Insecto』
しかし、商業化をするためには『Hybrid Insecto』を東映に見せなければなりません。

そしてそれを見てしまった東映は「二次創作は許可できないよ」と”立場上”言わないわけにはいかないのです。

 清水栄一&下口智裕、両先生はただただそのライダー愛から『Hybrid Insecto』を描いた。
 各出版社の担当氏は、面白いマンガを世に出したかった。
 東映は、権利者として「ライダー」という商品を守らなければなりません。
 
全て「愛ゆえ」の出来事なのです、しかし

 清水栄一&下口智裕、両先生はもう『はいぶり』を描けず
 各出版社は、面白いマンガを失い。
 東映は、その対応を批判されてしまう。
 そして私達はもう二度と『Hybrid Insecto』を読めない。

誰も、誰も幸せになっていない!!

「見て見ぬフリ」に支えられている、二次創作。
その難しさ微妙さを、今回の『Hybrid Insecto』の件で改めて深く感じました。

一応27日までは見れるようなので、ライダー好きはもう一度読み返しておきましょう・・・
ナデガタサーカス http://www.h7.dion.ne.jp/~n_circus/

と、最後に一番好きなシーンを
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ペタリ
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by SpankPunk | 2011-12-10 00:13 | 思ったこと | Trackback | Comments(0)

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