西日本旅客鉄道(JR西日本)は28日、北陸新幹線の一部のトンネルで、携帯電話の通信を可能にする工事に着手すると発表した。金沢駅から富山県を経て新潟県境までの区間の17トンネルが対象で、完了時期は未定。スマートフォン(スマホ)の利用者などから、通信環境の整備を求める声が寄せられていた。
同日、総務省が2016年度の補助金の交付を決めたことを受けて工事に着手する。金沢駅と、富山・新潟両県の県境にある新親不知トンネルの西側までの区間を対象とする。今年度の事業費は計約30億円で、そのうち約10億円を総務省、残りを携帯電話の事業者でつくる移動通信基盤整備協会やJR西が負担する。
同社の山陽新幹線(新大阪―博多間)では16年度中に全線で携帯電話の通話が可能になる予定。