東京電力は28日、福島第1原発の一部の設備で同日午前3時40分ごろ、停電が発生し、汚染水から放射性セシウムを取り除く装置や、原子炉建屋周囲の地中を凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」の冷却設備の一部、敷地内の信号機などが停止したと発表した。復旧のめどは立っておらず、詳しい原因を調べている。
東電によると、溶け落ちた核燃料がある原子炉への注水設備や周辺の放射線量を測るモニタリングポストの値に異常はなく、外部環境への影響もないという。敷地内の電気系統に何らかの原因で異常な負荷がかかり、停電が発生した可能性が高いとみられる。