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2016-06-28 ワッシュ流・男の麻婆豆腐
まぁアレですよ。ワスぐらいのクッキング男子になると、麻婆豆腐を作るのにクックドゥなんて使わないわけですよ。
ワッシュ流麻婆豆腐
- 出版社/メーカー: エバラ
- メディア: 食品&飲料
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分量? 豆腐は絹ごしか木綿か? そんな細かいことを言ってるようじゃ大人物になれませんよ。とにかく目についた安いヤツを買ってこい。適当でいいんだよ適当で。
- 作り方
- ねぎを刻む。これはねぎを食う料理だと思ってほしい。だいたいひとりアタマ1本ぐらいは欲しい。これはいかがなものか、と思うぐらいいっぱい刻むべし。タテ4つ割に切ってから刻むとやりやすいし食べやすい。フードプロセッサーがあるとラクだけど、一般家庭にそんなものはないのが普通である。
- フライパンなり中華鍋なりに油をひいて(ごま油でもサラダ油でもラードでも速水もこみちでも何でもよろしい。要するにどれでも油に変りねえしカロリーも一緒なんだよ)ひき肉を炒める。ひき肉は豚でも牛でも合挽きでもいいし、何だったら豚小間でもいい。
- ひき肉に火が通ったらねぎを入れて、間髪入れずにエバラをドボドボっとぶちこむ。分量的には「ドボドボっとなるぐらい」でよろしい。
- 豆腐を賽の目に切って入れる。どうせ崩れるんだからキレイに切る必要はない。キッチンペーパーに包んでまな板を載せて重石をして2時間おいて水を切る、とかそんなことする人をオレは変態と呼ぶ。
- 豆腐が茶色くなってきたら味を見る。薄かったらエバラをぶち込む。濃かったら? ちょっとずつ食えばいいだろ。
- 丼メシにぶっかけて食う。炭水化物を取りたくない? だったら麻婆豆腐なんて食うなよ。
※話題のまとめ:クックドゥを使っても大して手間を省けない? - 麻婆豆腐大論争 - Togetterまとめ
まあ、ワスぐらいになると麻婆豆腐を食べれば丸美屋かクックドゥかぐらいはわかる(我が家は丸美屋派である)し、カレーの匂いをかげばジャワカレーとバーモントカレーとゴールデンカレーを区別するぐらいのことはできます。でもそれらは手作りじゃないからイヤだ、という人の気持ちはわからんです。
そもそも日本の家庭に中華料理が普及したのはそんなに古い話ではなくて、戦前の家庭料理のレパートリーを見ると、洋食は意外に多かったものの、中華はほとんど含まれていませんでした。それが普及したのは、戦後になって満州からの引揚者が餃子を持ち込んだのと、1970年代以降に丸美屋や味の素や永谷園が家庭用に簡便なレトルトの合わせ調味料を発売してからのことです。いまでこそ豆板醤や甜麺醤や芝麻醤といった調味料も手軽に買えますが、かつては専門店でもないと手に入りませんでした。永谷園が発明した日本独特の料理である麻婆春雨を見てもわかるように、家庭向け中華料理の歴史はインスタント商品とともにあった、といってもいいでしょう。
クックドゥや丸美屋を使っても手間は省けない、というけど「合わせ調味料を作っておく」って意外に手間ですからね。甜麺醤や豆板醤のビンにスプーンを突っ込むたびに洗って、味見をして、全体の分量に合わせて量を調整して、調味料を合わせるのに使った小鉢もまた洗う、ってのは家庭のキッチンではストレスのたまる作業です。苦にならないならやってもいいけど、みんながみんな料理好きとは限りませんからね。
あと、まとめのアタマに出てくる「自分が料理できるから彼女にもやってほしい」というリクツが気に食わない。自分のほうがうまいんだったら自分で作ればいいじゃん。家庭的な女がタイプの大親友のパスタの連れかよ、と思いました。
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