ADHDの怒りのコントロール11:「べき」とうまく付き合うと人を許せるようになる
これくらいはわかっている「べき」など、考えや口に出す言葉に「べき」という言葉をよく使っていませんか?実は、「べき」が怒りを作り出しているのです。自分の中の「べき」をしり、広げてあげると人を許せるようになります。
「べき」の正体
「べき」は自分の中にある、強い思い込みです。
絶対に守らなければならない、自分にとってはごく当たり前の、常識的な決まり事。自分の中で絶対に譲れない一線。
そう言った強い思い込みを誰でも持っています。それも、結構たくさん。
- 夫が結婚記念日を忘れてしまった時。「結婚記念日は絶対覚えておくべき。」だと考えていると腹が立ちます。
- お年寄りが電車に乗ってきたのに、席を譲らないサラリーマンを見て「お年寄りには席を譲るべき。」と強く思っている人はサラリーマンに対して腹をたてます。
- ネット注文したものが発送まで5日もかかりました。「ネット注文は遅くても注文の翌日には発送するべき」と考えているとイライラします。
社会一般的に認められている「べき」から、個人のとらえ方に差がある「べき」まで、人はたくさんの「べき」を持っています。
「許せる心」を広げる方法
「べき」が悪いわけではありません。「べき」がなければ社会的なルールは生まれないかもしれません。「べき」があるから「暗黙のルール」があるのかもしれません。
ただ、あまりにも強く「べき」にとらわれてしまうと、「べき」ではない行動をした相手に対して怒りを感じることになります。
「べき」ではない行動を相手がとった時、「許せる心」のエリアを広げておくと怒りを感じる頻度が少なくなります。
「許せる心」のエリアは、相手が「べき」行動をとった時、「なぜそうしたのか。」などできなかった理由を考えると広がります。
- 夫が結婚記念日を忘れた。⇒「忙しかったのかな?」「疲れているのかな?」「たまには忘れることもあるのかな。」
- サラリーマンがお年寄りに席を譲らなかった。⇒「疲れているのかも。」「考え事をしていて気が付いていないのかも。」「足にけがをしているのかも。」
- ネット注文の発送に5日かかった⇒「人気商品で注文が殺到したのかも。」「在庫がなくなってしまったのかも。」
こうやって、「べき」行動を相手がとらなかった理由を考えてみると「ゆるしてもいいかな。」「怒る以外の行動をとろう。」と思えます。
- 夫が結婚記念日を忘れた。⇒「忙しかったのかな?」「疲れているのかな?」「たまには忘れることもあるのかな。」⇒「今回は目をつぶるか。」「自分からプレゼントを渡して思い出させようかな。」「忘れてるよってちょっとだけすねてみようかな?」
- サラリーマンがお年寄りに席を譲らなかった。⇒「疲れているのかも。」「考え事をしていて気が付いていないのかも。」「足にけがをしているのかも。」⇒「お年寄りに大丈夫ですかって声を掛けたらサラリーマンも気が付くかな?」「ほかの席が空いたらすぐに教えてあげよう。」
- ネット注文の発送に5日かかった⇒「人気商品で注文が殺到したのかも。」「在庫がなくなってしまったのかも。」⇒「無事に届くならいいかな。」「よく見たら1週間以内に発送しますって書いてた。」
「べき」を持っているのは自分だけではないこと。相手の行動には理由があることを忘れないでいると、「許せる心」のエリア広がります。
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