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Tortoise Shell

Webデザイナーが送る、デザインやライフハックなどのお役立ち情報ブログです

なぜ独立してフリーランスになるデザイナーのほとんどが自由になれないのか

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組織の中で働いているデザイナーの中には、「将来は独立してフリーランスとしてデザイナーをやりたい」と思っている人も多いことでしょう。

実際に、そのような理由で独立するデザイナーは毎年多く誕生しています。

彼らは、もし独立すれば、会社のしがらみに囚われず、上司に口出しされることもなく、自由に働けると信じていました。

しかし、残酷なことに、彼らのほとんどが自由になれません。

それどころか、反対にどんどん忙しく追い込まれてしまうのです。

なぜ、このようなことになってしまうのでしょうか?

デザイナーが独立しても自由になれない理由

独立してフリーランスになるデザイナーのほとんどが自由になれない理由とは、何なのでしょうか。

それは、彼らが経営やマーケティングについて無知なまま、サラリーマン時代の仕事の延長で独立・起業してしまっているからなのです。

言い方を変えれば、彼らはデザインのプロかもしれませんが、経営やマーケティングのプロではないということです。

もし、経営やマーケティングについて学ばずに独立すると、具体的にどうなるのでしょうか?

E神話(起業家の神話)について

経営コンサルタントで、起業の神様とも言われているマイケル・ガーバーは「史上最高のセミナー」という本の中で、「E神話」という概念について語っています。

「E神話」では、まさにフリーランスのデザイナーのようなスモールビジネスオーナーに対して次のような警鐘を鳴らしています。

それは、「ビジネスを始めるほとんどの人が、本質的には起業家ではなく、起業家熱に浮かされた職人である」という説です。

職人は、独立したとしても、結局は自分のオフィスで毎日忙しく働き、自由とは程遠い生活を送ることになります。

サラリーマンではなくなり上司がいなくなったとしても、まるで状況は変わっていません。

上司が、心配性なもう一人のあなた(マイケル・ガーバーいわく「狂人」)にすり替わっただけのことなのです。

職人でいる限り、お金を稼ぐためにとにかく忙しく働かなければならず、クライアントの無茶な要求にも答えなければなりません。

本来は逆であるはずなのに、事業ではなく、彼ら(職人)自身が結局働かされているのです。

職人から起業家になるためには

では、職人から真に起業家になり、自由になるためにはどうすればよいのでしょうか。

それは、経営とマーケティングについて学び、商品やサービスが売れるための仕組みづくりができるようになることです。

例えば、マクドナルドを想像してみてください。

マクドナルドは、経営者が現場にいなくても勝手に商品が売れていき、かつ世界中にフランチャイズ展開を行っているにもかかわらず、品質にほとんどムラがありません。

これは、極限まで商品を提供するための仕組みがマニュアルという形で設計されているからなのです。

自由になれないフリーランスのデザイナーは、この自動化の概念について学ぶ必要があります。

どうすればデザイナーは自由になれるのか

自由になるためには、あなたが一ヶ月くらい旅行に行ったとしても、売上が立つ仕組みを作らなければなりません。

例えば、あなたのデザインのノウハウを完全にマニュアル化して、作業はすべて外注化するのも良いでしょう。

または、Udemyのようなサイトでデザインについての講座を売ってもいいですし、WebデザインであればWordpress等のテンプレートを販売することもできます。

このように、デザインという仕事は、やろうと思えばパッケージ化できますし、受託開発ではなく自社商品という形にすることによって、販売も自動化することができます。

自由になりたいのであれば、そもそも受託開発という業務形態はおすすめできません。

どうしても、主導権をクライアントに握られてしまいがちだからです。

まずは自身のサービスを商品化し、販売から逆算して集客チャネル(ブログ、SNS、リスティング広告等)を設計し、顧客教育のためのメルマガを用意し、システムを構築して販売やアフターフォローを自動化してしまいましょう。

おわりに

デザイナーの中には、「デザイナーは忙しくて当たり前」「プライベートの時間なんて取れない」と思っている人も多いようです。

しかし、それは大きく間違っています。

デザイナーが忙しくなりがちなほとんどの理由は、受託開発というそもそものビジネスモデルが元凶であり、残念ながらデザイナーであるあなたの実力とはほとんど関係が無いのです。

フリーランスであっても、自由なデザイナーになるためには、デザインだけという狭い視点ではなく、経営やマーケティングなども含めて経営者の視点で事業を設計していく必要があります。

もしこのあたりの話に興味があるという方は、ぜひ先ほどの「E神話」が紹介されている「史上最高のセミナー」を読んでみてください。

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