キャッシングとカードローンで何が違うのか気になっていませんか。
実は、キャッシングとカードローンという分け方から一歩踏み込んで考えなければ、正しい答えは得られません。
本記事では、過去に複数のキャッシングとカードローンを使い分け、効率よくお金を借りてきた筆者が、キャッシングとカードローンの違いについて以下の流れで解説していきます。
- キャッシングとカードローンの違いを徹底比較!
- クレジットカードを使うメリット・デメリット
- 消費者金融を使うメリット・デメリット
- 銀行のカードローンを使うメリット・デメリット
本記事を読んでいただくことで、キャッシングとカードローンの違いからあなたがどの手段でお金を借りるべきかまで、お金を借りる前に知っておくべき全ての知識を身につけていただけます。
1. キャッシングとカードローンの違いを徹底比較!
キャッシングとカードローンの間には本来は以下のような違いがあります。
区分 | 借りる金額 | 返し方 |
キャッシング | 少額のケースが多い | 一括での返済のケースが多い |
カードローン | 大きめの金額のケースが多い | 分割で返済していくケースが多い |
しかし、プロミスなどキャッシング・カードローンが一体となっていたり、多くのキャッシングでリボ払いが中心になるなど、キャッシングとカードローンの差は漠然としています。
そのため、違いを考えるためにはもう少し区分を細かくして考えることが必要です。
そのため、次章では「キャッシング」と「カードローン」ではなく、本記事では「何を使って借りるか」に重点を置き以下の3区分に分けて解説をしていきたいと思います。
- クレジットカード
- 消費者金融(アイフル、プロミスなど)
- 銀行のカードローン
では、それぞれの借り方のメリット・デメリットを紹介していきますがまずはそれらを表にまとめました。
金利 | 上限 | 手軽さ | 審査スピード | 通過率 | |
クレジットカード | × | × | ◎ | × | ◎ |
消費者金融 | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
銀行カードローン | ◎ | ◎ | △ | ◯ | △ |
それぞれの具体的なメリットやデメリットを次章以降紹介していきます。
2. クレジットカードを使うメリット・デメリット
クレジットカードのメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
メリット | デメリット |
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それではそれぞれを解説していきます。
クレジットカードのメリット①: カードがあれば簡単に借りられる
クレジットカードの最も大きなメリットは、クレジットカードを持っていれば手軽に、すぐ借りられることです。
きちんと延滞なくクレジットカードを使っていれば、お持ちのクレジットカードにキャッシング機能をつけることは容易です。
また、多くの場合で、カードの申し込み時にキャッシング機能をつけることが多く、その場合は申し込み無しで融資を受けられます。
特に、既にお持ちのクレジットカードにキャッシング機能が付いている場合、ブラックの方や無職の方など、借金をすることが難しい方でもお金を借りられる可能性があることは大きなメリットです。
クレジットカードのメリット②: 海外旅行で使える
クレジットカードでのキャッシングの2つ目のメリットが、海外のATMでも使えることです。
それは、VISAやJCBなどのクレジットカードブランドが、国際的なものであるからです。
一方でアコムやプロミス、また銀行系のカードローンなどは海外ではほぼ使えません。
海外で現金が不足した際に、クレジットカードでキャッシングできると非常に助かりますし、手数料も良心的な設定です。
ただし、申し込み内容によっては海外でのキャッシングを不可としているケースもあるため、もし海外にクレジットカードを持っていく場合は、事前に申し込み内容を確認しておきましょう。
また、為替もいつ時点のものが適用されるかもカードによって異なりますので確認しておきましょう。
クレジットカードのデメリット①: 利息が他の手段と比較して高め
クレジットカードのデメリットは、金利が他の手段と比較して高いことです。例えば人気のクレジットカードのキャッシング利率は以下のようになっております。
人気のクレジットカード・キャッシング利率(抜粋)
カード名 | キャッシング利率 |
エポスカード | 18.0% |
Reader’s Card | 18.0% |
ライフカード | 15.0~18.0% |
一方で、銀行系のカードローンや大手消費者金融系のキャッシングサービスは以下のような利率です。
人気のカードローン・キャッシング利率(抜粋)
カード名 | キャッシング利率 |
新生銀行レイク | 4.5%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
総じて言えることは、クレジットカードの金利は銀行系のカードローンや大手消費者金融系のキャッシングサービスと比較しても非常に高いということです。
クレジットカードのデメリット②: 上限額が低い
クレジットカードのキャッシングの上限額は銀行系のカードローンと比較しても非常に低くなっております。
先ほどと同様、表で比較していきます。
人気のクレジットカード・キャッシング限度額(抜粋)
カード名 | キャッシング利率 |
エポスカード | 99万円 |
Reader’s Card | 50万円 |
ライフカード | 200万円 |
一方で、銀行系のカードローンや大手消費者金融系のキャッシングサービスは以下のような限度額です。
人気のカードローン・キャッシング限度額(抜粋)
カード名 | キャッシング利率 |
新生銀行レイク | 500万円 |
プロミス | 500万円 |
三井住友銀行カードローン | 800万円 |
以上のように、カードローンの上限額はクレジットカードのキャッシングと比較して非常に高くなっております。
ただし、上記のカードローンも初回借入は低めの上限を設定され、あなたの返済能力を証明していく中で徐々に上限が上がっていきます。
クレジットカードのデメリット③: 審査スピードが遅い
既にキャッシング機能付のクレジットカードをお持ちの方はすぐに借りられますが、これからクレジットカードを申し込む方や、新たにキャッシング機能を付ける方は審査が終わりキャッシングできるようになるまでに1日~2週間ほどかかります。
一方で、先ほど例に挙げた『レイク』『プロミス』『三井住友銀行カードローン』を始め、多くのカードローンは申し込んだその日に融資を受けられます。
そんな中で、新規であれば即日融資を受けることが難しいクレジットカードにとって「審査スピード」も一つのデメリットです。
クレジットカードの特徴は以上ですが、これらの事からわかったクレジットカードでキャッシングすべき人を最後にご紹介します。
クレジットカードでキャッシングすべき人
- 既にクレジットカードを持っていて1秒を争うほど急いでいる方
- 消費者金融などのキャッシングサービスの審査に通らなそうな方
- 海外旅行先で現金が必要になった方
3. 消費者金融を使うメリット・デメリット
次にプロミスやアイフルなどの消費者金融のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
メリット | デメリット |
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消費者金融のメリット①: 審査スピードが速い
消費者金融の大きなメリットの一つが、審査スピードが速いことです。
大手の消費者金融は申し込んだその日にキャッシングをすることが可能です。
急いでいる場合に、即日のキャッシングが可能であると非常に助かりますよね。
そこで、即日で融資を受けるためには何時までに申し込めばいいかを以下の表にまとめましたので参考にしてください。
キャッシング名 | 何時までに申し込むべきか(平日) | 何時までに申し込むべきか(土日祝日) |
アコム | 以下どちらか
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アイフル | 以下どちらか
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プロミス | 以下どちらか
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モビット | 以下どちらか
即日融資の場合は必ずモビットの窓口(0120-03-5000)に急いでいる旨を電話で伝えておく。 |
以下どちらか
即日融資の場合は必ずモビットの窓口(0120-03-5000)に急いでいる旨を電話で伝えておく。 |
※一部店舗では無人機の営業時間に例外があります。
消費者金融のメリット②: 無利息のキャンペーンが行なわれている
消費者金融の中には新規顧客獲得に向けて初回利用の際、利息が無料になるキャンペーンを行っているものがあります。
大手消費者金融ですと以下のサービスで利息無料のキャンペーンを行っています。
キャッシング名 | 無利息の期間 |
プロミス | 初回契約後、初回利用の翌日から30日間 |
アコム | 初回契約後、契約日の翌日から30日間 |
アイフル | 初回契約日の翌日から30日間 |
たかが1か月かもしれませんが、例えば年利18%で30万円借りていると1か月の金利は、4,438円になります。
これだけ変わるので、ぜひ利息無料のキャンペーンは積極的に活用したいものです。
消費者金融のメリット③: 柔軟な審査をしてくれる
消費者金融のもう一つのメリットが、審査の柔軟性にあります。
決して甘いというわけではありませんが、銀行のカードローンに落ちた方でもプロミスやアイフルなどの消費者金融への申し込みであれば審査に通過する可能性も高いですし、審査に通ったという声も多数ありました。
そのため、銀行と比較しても柔軟な審査をしてくれることは消費者金融の一つの強みであると言えます。
消費者金融のデメリット①: 総量規制の対象
一方で消費者金融には短所もあります。一つ目が総量規制の対象ということです。
消費者金融では「総量規制」という法律によって年収の1/3までしか融資を受けることができません。
総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。
これは、多重債務者が増加したため施行された法律で、債務者を守るための法律です。
つまり、あなたが1/3近くの借金をしている場合は新たに消費者金融で借り入れを行うことは困難です。
また、総量規制により①50万円を超える借入枠で申し込む時②他社と合わせて100万円を超える借入枠で申し込む時は収入を証明できる書類の提出が必要となりました。
※銀行のカードローンは総量規制の対象外ですが、クレジットカードのキャッシングも総量規制が適用されるため注意しましょう。
消費者金融のデメリット②: 銀行よりも利率が高め
クレジットカードよりは全体的に利率は低いのですが、銀行のカードローンと比較すると利率の高さが少し気になります。
以下の表にまとめました。
消費者金融系キャッシング利率(抜粋)
カード名 | キャッシング利率 |
アコム | 4.7%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
アイフル | 4.5%~18.0% |
どの業者に関しても、取引実績を積むまでは最高の金利を提示されることが多く、キャッシング率は18%に近いです。
そして、初回契約ですと高めの金利を設定されやすいです。それに対して銀行系のカードローンは以下のようになっております。
銀行系カードローン利率(抜粋)
カード名 | キャッシング利率 |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
横浜銀行カードローン | 1.9%~14.6% |
自分銀行カードローン | 1.9%~13.0% |
銀行系のカードローンに関しては、最高利率が15%以下のものが多く、最高の金利を提示されても消費者金融より安い金利で借りられることが分かるかと思います。
わずかな差ですが、金利が少し高いことは消費者金融の一つのデメリットです。
消費者金融の特徴は以上になりますが、最後に消費者金融でキャッシングすべき人を紹介していきます。
プロミスなどの消費者金融を使うべき人
- 銀行の審査に落ちた方、通る自身のない方
- 利息無料のキャンペーンを使いたい方
- 申し込んだその日に融資を受けたい方
4. 銀行のカードローンを使うメリット・デメリット
最後に、銀行のカードローンのメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
メリット | デメリット |
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銀行カードローンのメリット①: 金利が安い
銀行カードローンは金利が安いという大きなメリットがあります。先ほど紹介した以下の表でご紹介します。
銀行系カードローン利率(抜粋)
カード名 | キャッシング利率 |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
横浜銀行カードローン | 1.9%~14.6% |
自分銀行カードローン | 8.5%~13.0% |
銀行系のカードローンは他の手段と比較して、最低金利も最高金利も低いですが、特に注目いただきたいのが最高金利です。
なぜなら、初回申し込みの方の多くが取引実績がないことから最高金利を設定されることが多いからです。これはクレジットカードでも消費者金融でも同じ傾向です。
そのため、最高金利がクレジットカードや消費者金融と比較して低いことは、銀行のカードローンの大きなメリットです。
銀行カードローンのメリット②: 上限が高い
銀行のカードローンのメリットとして、上限が高いことも挙げられます。
プロミスなどの消費者金融は500万円程度の上限のものが多いですが、銀行系カードローンの中には1000万円の上限額を設定できるものもあります。
上限が高いカードローンを以下の表にまとめました。
銀行系カードローン限度額(抜粋)
カード名 | 最高限度額 |
みずほ銀行カードローン | 1000万円 |
横浜銀行カードローン | 1000万円 |
住信SBIネット銀行MRカードローン | 1000万円 |
ただし、ご注意いただきたいのは、あなたの信用が評価されないと低い上限にされてしまうことです。
取引実績を積んだ方か、年収などで返済能力があると評価された方以外はこの上限額を設定してもらうのは難しいです。
銀行カードローンのメリット③: 総量規制の対象外
先ほど紹介した「総量規制」も銀行のカードローンは対象外となっております。
なぜなら、銀行は総量規制を定めている「貸金業法」の対象外だからです。
そのため、年収の1/3を超えて借入を行うことも法律上は可能です。
総量規制によって、収入がゼロの専業主婦の方がキャッシングをすることは難しいですが、総量規制の対象外である銀行系カードローンの中には専業主婦の申し込みや借入を認めているものもあります。
例えば以下の4つのカードローンです。
- みずほ銀行「みずほMyWing」
- 三菱UFJ銀行「バンクイック」
- 東京スター銀行「スターカードローン」
- 自分銀行カードローン
一例ですが、以上のカードローンであれば収入のない専業主婦でも一定の条件を満たせば申し込みが可能です。
銀行カードローンのデメリット: 審査が厳しい
さて、非常に良い条件で融資を受けられる銀行系のカードローンですが、デメリットもあります。
それは、審査が厳しいという点です。
決して他の手段が審査が甘いというわけではありませんが、銀行のカードローンの場合はあなたに返済能力があるかをより厳格にチェックされます。
そのため、消費者金融のキャッシングに通っても、銀行のカードローンには落ちるケースは多々あります。
また、総量規制の対象外と言っても、年収の1/3近くの借金をしている方を審査に通してくれる銀行は滅多にありませんのでご注意ください。
銀行のカードローンを使うべき人
- 低金利や高い上限など、良い条件で借りたい方
- ご自身の信用に自信がある方
- 専業主婦の方
5. さいごに
カードローンとキャッシングの違いについて説明してきましたがいかがでしたか。
カードローンとキャッシングという分け方から一歩踏み込んで考え、それぞれの方法の中であなたがどれを使ってお金を借りるかを決めることが好ましいです。
あなたが最高の条件でお金を借りられることを心から祈っています。