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【首都スポ】

立大4年・相馬圭人 オレがローラースポーツ界の起爆剤

2016年6月27日 紙面から

ローラーゲーム米国遠征に参加した相馬圭人(RollerGamesJapan提供)

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 立大ローラーホッケー部の相馬圭人(4年・立教池袋)が今春、ローラーゲームの米国遠征に参加した。3歳からローラー靴を履き、ローラーホッケーで全日本学生選手権(インカレ)優勝に貢献、個人ではインラインスケートでも優勝した相馬の新境地。10月にはインカレで有終の美を飾り、ローラーゲームでもさらに目立って、2020年東京五輪の追加種目候補にもなったローラースポーツを盛り上げるのが目標だ。 (小原栄二)

 スピードを競うのとは違う激しさにひかれた。1970年代にテレビ中継もされ人気があった日米対抗ローラーゲームで活躍し、今はローラーゲームス・ジャパンを率いる小泉博さん(58)に声をかけられた相馬は昨年秋、迷うことなくローラーゲームの世界に飛び込んだ。「ぶつかり合うのが、けっこう好きなんです」

 アニメの主人公に憧れて、3歳の誕生日に4輪スケート靴を買ってもらってから、ローラーのとりこになった。小中学校時代は、パイロンの間を滑るスラローム競技を中心に取り組んで“天才キッド”ともいわれ、中学生にして一般部門で優勝。高校時代にはスラロームパフォーマンスチームに入ってスケート技術を磨いた。

 インライン(車輪が直線に並んだもの)でも4輪でも自在に滑れる。立大では、インカレのインライン個人で300メートル、1500メートルと種目を変えながら3年連続日本一。4輪のローラーホッケーでも一昨年優勝、昨年は準優勝に貢献した。「3歳からやっているので滑りには自信がある。自分の動きが感覚でコントロールできる。骨折のような大きなけがをしたこともありません」。ローラーの申し子のような相馬が選んだ新天地がローラーゲームだった。

 挑戦から半年足らずのことし3月、米カリフォルニア州遠征に参加し、ローラーゲームで滑った。「苦労したのは敵も味方もいる中で、どうやったら面白くできるか、お客さんに面白く見せられるかでした。先輩方にたくさんアドバイスをもらいました」。バンクを周回しながら味方のジャマー(得点者)に相手を抜かさせるチーム戦への対応は未熟だが、滑る能力は小泉さんも絶賛。「戦略はルーキーですが、スケーティング力は屈指。経験を重ねればスター選手になれる」と期待を込めた。

 東京五輪の追加種目になったのはスケートボードだが、ローラースポーツに光が当たった。「自分が出られるのが一番いいですが、自分がやってきたスポーツが五輪種目として注目されるのはうれしい。もっと注目されるように、自分ができることをする」と相馬。この秋は、大学最後のインカレでローラーホッケー&インラインスケートで有終の美を飾り、ローラーゲームでもさらに輝いて見せる。もう一度ブームを再燃させることが競技全体への追い風にもなる。

 <相馬圭人(そうま・けいと)> 1993年9月12日生まれ、東京都練馬区出身の22歳。174センチ、70キロ。3歳からローラースケートを始め、小・中学時代はおもにスラロームのスピード競技、高校時代はパフォーマンスの技を磨いた。立大ではローラーホッケー部。昨秋からローラーゲームにも参加。両親は練馬区で、インラインスケートクラブ「光が丘パイロンズ」を主宰。

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