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鈴木亜由子選手、リオで輝け!! 豊橋の時習館高出身

女子1万メートルと5000メートルでリオ五輪に出場する鈴木亜由子選手(中央)=26日、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂スタジアムで

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 日本陸上競技連盟が二十七日、リオデジャネイロ五輪の代表選手を発表し、豊橋市出身の鈴木亜由子選手(24)=日本郵政グループ=が女子1万メートルと5000メートルの二種目で五輪切符を手にした。時習館高校時代にけがをした鈴木選手を支えた東三河陸上競技協会の夏目輝久会長(67)は「タイムも良くなってきて、世界の壁を打ち破るときが近づいている。体調を整え、悔いのない走りを」と期待を込めた。

 二十六日、名古屋市であった日本陸上競技選手権。夏目さんは会場で対面した鈴木選手に「先生、まだおめでとうはなしで」と言われたという。「5000メートルの二位が相当悔しかったんだと思う」と気持ちを察した。

 「天性の才能と、練習も勉強もこつこつと努力する姿勢が実を結び始めた。この悔しさは五輪本番できっと生きる」と話した。

 小学生時代にミニバスケットボールを指導した「豊橋シーガルズ」の加藤新一コーチ(62)も「負けず嫌いで頑張り屋さんだった。世界選手権で果たせなかった入賞を、ぜひ大舞台でやってのけてほしい」と語った。

掲げられた横断幕=豊橋市役所で

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 時習館高出身の五輪代表は、前身の愛知四中時代に一九三二年ロサンゼルス大会に出場し、100メートル背泳ぎで金メダルに輝いた故清川正二さん以来。

 鈴木選手と八町小、豊城中も同窓で、時習館高で陸上部に所属した豊橋市の堀内一孝副市長は「豊橋に帰ってきたときには市を挙げて温かく迎えてあげたい」と喜んだ。十一年前の中学時代に全国制覇したことで鈴木選手を知り、その後は何度も駅伝大会での力走を目にしてきた。「ばねがあって、はねるような走り。五輪までは思いも寄らなかったが、しなやかさがあり、大舞台の予感はあった」と話した。

 日本郵政グループの後輩、関根花観選手(20)も代表入り。母校豊川高の相馬三孝校長は「粘り強い走りで五輪の素晴らしい舞台を駆け抜けてほしい」とコメントした。

 (角野峻也、小原健太、吉田幸雄)

 

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