碑文谷公園バラバラ遺体 公園から500mの場所に住む88歳女性と判明

06/28 00:12
東京・目黒区の公園でバラバラ遺体が発見された事件で、この遺体は、公園からおよそ500メートルの場所に住む、88歳の女性であることが判明した。身元判明のきっかけは、清掃業者の通報だった。
27日も続けられた、ダイバーによる遺体の捜索。
東京・目黒区の碑文谷公園の池で、23日に発見されたバラバラ遺体。
その身元が、27日、東京・世田谷区に住む無職・阿部祝子(ときこ)さん(88)と判明した。
阿部さんが住んでいたマンションは、遺体が見つかった池から、わずか500メートルの距離だった。
阿部さんを知る人は「明るい、優しい方でしたよ。息子さんが2人いて、東急の沿線に2人住んでいらっしゃるって。ちょっとびっくりして、何とも言えない。あんな優しい感じの方が、そういう目に遭うとは」と話した。
近所の人は「『警察ですけど、防犯カメラをどうしても見たい』とおっしゃって。まさかこんな近くに、(被害者が)いらっしゃると思わなかったので...」と話した。
1人暮らしだったという、阿部さん。
その身に、何が起きたのか。
阿部さんは、6月19日午後8時ごろまで、自宅で息子家族といたことが確認されている。
翌20日の午前9時から午前10時の間に、清掃業者が訪れた時は不在で、その後、連絡が取れなくなったという。
警視庁は、この空白のおよそ13時間の間に、阿部さんが事件に巻き込まれたとみて調べている。
遺体が最初に発見された23日に現場を取材した、元東京都監察医務院長の上野正彦氏は、この時すでに、遺体の状況などから、「4〜5日以内でしょ、亡くなってから。今の季節だと、1週間あれば白骨になるんじゃない」と、死亡時期を分析していた。
死後4日から5日、ごく最近の犯行という上野氏の分析。
阿部さんの消息がわからなくなった時期と一致する。
また、これまでの捜査で、胴体の一部など4つの部位が、いずれも池の北東部に沈んでいたことから、警視庁は、遺体がこの近辺で遺棄された可能性があるとみて調べている。
そして、阿部さんの自宅は、まさに、この池から北西に直線で、わずか500メートルの距離だった。
近所の池のほぼ同じ場所から、遺棄されたとみられる阿部さんの遺体。
27日、新たに判明した情報から、上野氏は、犯人像について、「行きずりに盗みに入ったという感じではない。金目の物を取って逃げる場合には、バラバラにして捨てるっていうような行動は、無意味。車があるなら、遠くに捨てに行くと思いますよ。機動力に乏しいとか、一貫した計画性が少ない人だと思っています」と分析した。
一方、阿部さんの自宅近くのマンションでは、5月末から6月にかけて、不審な男が目撃されていた。
付近の住民は「マンションの7階に、無断でガチャガチャ開けようとしたりすることがあって。防犯カメラに、それが映っていて。そういう事件が(あったと)、うちのマンションで、エレベーターに張り出されたり」と話した。
阿部さんの部屋に荒らされた様子はなく、26日、警察官と阿部さんの息子が訪れた際、玄関の鍵は開いていたという。
警視庁は、マンション周辺の防犯カメラの分析など、捜査を進めている。

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