国名勝の岩場にロッククライミング金具６３本 長野6月28日 12時26分

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国の名勝に指定されている長野県飯田市の天龍峡の岩場に、ロッククライミングで使う金具が少なくとも６３本打ち込まれていることが、市の教育委員会などの調査で分かりました。市などは、自然公園法や文化財保護法に違反する可能性があるとして、対応を検討しています。

天龍峡は、長野県飯田市を流れる天竜川の両岸に切り立った岩の壁がそびえる渓谷で、昭和９年に国の名勝に指定されています。
この一角の岩場に、ロッククライミングで使う金具が少なくとも６３本打ち込まれていることが、市や長野県の教育委員会の調査で分かりました。岩場は、遊歩道から１０メートル余り離れた場所にあり、ことし３月、地元の人が金具が打ち込まれているのを見つけ、市などが詳しく調べていました。
国の名勝や天然記念物などに指定されている場所で景観を損なう悪質な行為をした場合、自然公園法や文化財保護法に違反する可能性があるということです。
飯田市教育委員会によりますと、金具を引き抜くとさらに岩場を傷つけるおそれがあるということで、国に報告して今後の対応を検討しています。