財務相 外国為替市場ひとまず安定も注視の考え
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麻生副総理兼財務大臣は閣議のあとの記者会見で、イギリスの国民投票を受けて円高が進んだ外国為替市場の動向について「ひとまず落ち着きを取り戻している状況だ」としたうえで「神経質な動きが継続することがないようこれまで以上に緊張感を持って注視し、必要な時にはしっかりと対応していく」と投機的な動きをけん制しました。
麻生副総理兼財務大臣は金融市場の現状について「今週に入ってから、ひとまず落ち着きを取り戻している状況だ」と述べました。そのうえで「為替市場は神経質な動きがみられたが、このような動きが継続することがないように為替市場の動向を緊張感を持ってこれまで以上に注視して、必要な時にはしっかりと対応していかなければいけない」と述べ、投機的な動きをけん制するとともに今後、再び急激な円高が進んだ場合には市場介入も辞さないという考えを示唆しました。
一方、今回の金融市場の変動はリーマンショックと根本的に違うという認識を示し「リーマンショックの時は市場からドルがなくなり流動性が不足するという金融システム上のリスクが発生した。またサブプライムローンのリスクの所在が不明確で、疑心暗鬼が広がった。今回のショックは政治的な不確実性が最大の問題だ。ただ中期的には政治的な不確実性のほうが重荷になる可能性がある」と指摘しました。
一方、今回の金融市場の変動はリーマンショックと根本的に違うという認識を示し「リーマンショックの時は市場からドルがなくなり流動性が不足するという金融システム上のリスクが発生した。またサブプライムローンのリスクの所在が不明確で、疑心暗鬼が広がった。今回のショックは政治的な不確実性が最大の問題だ。ただ中期的には政治的な不確実性のほうが重荷になる可能性がある」と指摘しました。