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 1869(明治2)年創業の蔵元「栄川酒造」(会津若松市)は27日、経営再建のため、東京都内の食品会社の傘下に入ると発表した。栄川のブランド名や商品、雇用は当面、維持される見通しだ。

 栄川が9月に第三者割当増資を実施し、ヨシムラ・フード・ホールディングス(HD、本社・東京)が全株式を総額1千万円で引き受ける。

 栄川の主要取引銀行などが借金の減免などの金融支援をするほか、ヨシムラ・フードHDが役員を送り、同HD傘下の桜顔酒造(盛岡市)との間で、販売網や原材料調達の共通化を進めてコスト削減を図る。