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BPSの推移に映し出される「日本株の底力」

だから“株価が上がる”というわけじゃないが…

岡村 友哉

利益増と自己株買いが寄与

 11日時点の日経平均の株価純資産倍率(PBR)は1.13倍で、日経平均の終値は1万6938円。今年の安値をつけた2月12日(終値1万4952円)のPBRは0.99倍だった(今思えばここが底打ちサインだった)。筆者がさかのぼって調べたところでは、データの拾える1994年以降で日経平均のPBRが1倍を割り込んだのは以下の3つの期間しかない。

 日経平均のPBRがほぼジャスト1倍だったタイミングでの日経平均の水準はいずれの時期でも8000円台。「PBR=株価÷BPS」。つまり、同時期の日経平均のBPSは8000円台だったわけだ。

 ところが、2月に3年3カ月ぶりのPBR1倍割れとなった時点では1万5000円を少し下回った程度。過去の3期間と比べてやたら高い水準であったのだ。同じPBRであるにもかかわらず株価が高いのは、分母のBPSが異常に膨らんだからにほかならない

BPS増は、この間に膨らんだ利益の積み上げ(これはアベノミクスや日銀緩和による円安恩恵)による側面が大きい。もう1つは、株数の変化である。「BPS=純資産÷株数」。つまり、分母の株数が減ればBPSは膨らむ。足元でも広がる異様な自己株買いブーム(その後の自己株消却)が作用しているのはいうまでもない。

 これが日本の底力である。たとえば、日本最大銘柄のトヨタ自動車 (7203)で見てみたい。リーマンショックの影響を受けた09年3月期のBPSは3208円、東日本大震災の翌年の12年3月期が同3332円。この間のBPSはほぼ横ばいだったが、13年3月期に3835円、14年3月期に4565円、15年3月期に5335円と、BPSが3年で2000円も膨らんでいる。過去では3000円近辺で底入れする傾向のあった同社株が、今年は5703円で底入れできた一因と考えられよう。

 チャートで見えてこない日本株の底力は、それぞれの銘柄のBPSの変化で確認するのがいいように思われる。もっとも、これはあくまで底力の話。「だから日本株がここから上がる」という話ではまったくなく、先物のよくわからない需給要因に振り回される悪癖もここから何度となくクローズアップされるだろう。

(おしまい)

※株式コメンテーター・岡村友哉
株式市場の日々の動向を経済番組で解説。大手証券会社を経て、投資情報会社フィスコへ。その後独立し、現在に至る。フィスコではIPO・新興株市場担当として、IPO企業約400社のレポートを作成し、「初値予想」を投資家向けに提供していた。

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