福田直之
2016年6月27日23時42分
米動画配信大手ネットフリックス首脳が27日都内で記者会見し、日本語など、英語以外の言語で撮った自社制作ドラマの発信に力を入れる方針を示した。又吉直樹さんの小説「火花」をドラマ化した動画は、190カ国で同時配信したところ、視聴者の約半数は海外だったという。英語字幕をつけるなど利用者の好みに合わせて視聴を勧め、配信サービスの魅力を高める戦略だ。
4~6月期の動画配信の収入は、前年同期比30%増の19億6400万ドル(約1964億円)を見込んでおり好調だ。利用を伸ばすには、どれだけ豊富にコンテンツを提供できるかがカギだ。
同社がそうした動画を普及させるテコになるとみるのが、視聴者の好みに合わせて作品を提案するリコメンド(お勧め)機能だ。日本の映画を見たことがない人でも、「火花」という映画があることがわかる。
リード・ヘイスティングス最高経営責任者(CEO)は、「『火花』は日本だけでなく、世界中で成功した。コンテンツの共有は他の文化を学ぶための良い方法だ」と語った。(福田直之)
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