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EU離脱、旗振り役が「公約」を反故 離脱派の主張はこう変わった(一覧)

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FARAGE
Nigel Farage, the leader of the United Kingdom Independence Party (UKIP), struggles with a television ear piece as he gives interviews at a Leave.eu party after polling stations closed in the Referendum on the European Union in London, Britain, June 23, 2016. REUTERS/Toby Melville | Toby Melville / Reuters
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EU離脱、バラ色のはずが…旗振り役が「公約」を反故

国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国で、離脱派が語っていた「バラ色の未来」が急速に色あせている。旗振り役の主な政治家が、投票に向けた運動で語ったことの誤りを認めたからだ。「公約」を反故(ほご)にするような動きに、残留派からは不満が噴出している。

離脱派は運動中、EUを離脱した場合、英国がEUに拠出している負担金が浮くため、財政難にあえぐ国営の国民保健サービス(NHS)に「週当たり3億5千万ポンド(約480億円)を出資できる」としていた。離脱運動の公式団体の宣伝バスに大きく印刷され、スローガンとなった。

指導者の一人、英国独立党(UKIP)のファラージ党首は24日に英メディアで、負担金の予算が浮くと主張したが、その使途は確約できないと語った。このスローガンは「離脱派の過ちだった」とも発言した。

保守党のダンカンスミス元党首も26日、出演した英BBCの番組で「自分は言ったことはない」と発言。NHSのほか、教育予算や研究助成金に上乗せできるとした主張は「あくまでも可能性の話」と述べた。

こうした動きに、親EUで若者の支持率が高い自民党のティム・ファロン党首は、「離脱派キャンペーンはうそによって人々の怒りをあおった」と批判した。

国民投票前と後で変遷したEU離脱派の主張

(朝日新聞デジタル 2016年6月28日05時00分)

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(朝日新聞社提供) 


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EU離脱派の勝利
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