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経済

東海3県の一部で7月開局 第3のラジオ「i―dio」

 ラジオとテレビに次ぐ第三の放送「i―dio(アイディオ)」が、7月1日から東海3県(愛知、岐阜、三重)の一部で放送が始まる。カーナビゲーションやスマートフォン、タブレット端末に専用チューナーを取り付ければ、音楽や文字情報、動画などを無料で視聴できる。(太田鉄弥)

 アイディオは、2011年のテレビのアナログ放送終了で空いたVHF周波数帯の一部(99〜108)を利用。ラジオよりも音質が良い上に、放送エリアを全国7ブロックに分けることで、テレビの都道府県単位放送よりも広域に情報発信ができるのが特徴だ。正式名称は「V―Low(ブイロー)マルチメディア放送」。

 東京、大阪、福岡エリアでは3月から放送が始まっており、中部地方では総務省が、地元FM放送局などでつくる中日本マルチメディア放送(名古屋市)に愛知、岐阜、三重、福井、静岡、石川、富山の7県を対象とした業務認定証を交付した。

 中日本の放送は、三重、岐阜県境の多度山に建設した基地局から放送を開始。中継局を増設して順次、受信可能エリアを広げ、16年度内に静岡県、19年までには北陸の3県でも視聴可能となる。7県内であれば、専用アプリケーションを使ったインターネットによる視聴も可能だが、その場合は通信費がかかる。

 認定証を手渡した東海総合通信局の前川正文局長は「まったく新しいメディア。防災面でも活用できる」と期待。中日本マルチメディアの本多立太郎社長=エフエム愛知社長=は「音声メディアのわれわれにはできなかったサービスを始められる」と語った。29日に開局記者会見を開き、放送の詳細を発表する。

 7月1日からアイディオのホームページを通じてモニター登録した人に抽選で専用チューナー2万個を無料配布する。

(中日新聞)

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