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成績情報に不正アクセス…情報は仲間で共有、自慢のため? ICT先進施策に横やり

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成績情報に不正アクセス…情報は仲間で共有、自慢のため? ICT先進施策に横やり

 佐賀県内の県立高校の生徒の住所や成績などを管理するシステムに無職少年(17)が不法に侵入した事件。教育の情報通信技術(ICT)化をめぐっては、生徒の情報活用能力向上や教員の業務の効率化などのため、文部科学省が環境整備の必要性を指摘している。平成26年度からの4年間でICT化全体で各年度1678億円を充てることになっており、システム化を進める自治体が増えている。

 佐賀県は同年、クラウドシステムを活用した教育の実証地域として国に指定を受けていた。各校が管理するシステムと別に、生徒が授業の疑問点などを教諭に質問できるシステム「SEI-Net」を独自に開発するなど、ICT化で全国の先駆けとなっていた。

 警視庁によると、再逮捕された少年はSEI-Netにも侵入し、生徒らのアカウント情報などを入手していた。入手した情報の一部は、無料アップロードサイトに投稿し、小学校時代の友人ら数人でつくる「情報収集会議」と称するグループで共有していた。合同捜査本部は、少年に手口を聞いて同じシステムに侵入したメンバーの高校2年の男子生徒(16)も、不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検した。

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