生徒の情報大量漏えい 発覚後にも同じ手口で不正アクセス

生徒の情報大量漏えい 発覚後にも同じ手口で不正アクセス
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佐賀県の教育情報システムなどが不正にアクセスされ生徒の個人情報が大量に漏えいした事件で、漏えいが発覚したあと、佐賀県教育委員会の対策が十分では無かったため、3か月後に同じ手口で不正なアクセスを受けていたことが、警視庁などへの取材で分かりました。
この事件は、佐賀県の教育情報システムや県立高校の校内ネットワークが不正アクセスを受け生徒の個人情報が大量に漏えいしたもので、警視庁は、佐賀市の17歳の少年を不正なアクセスをした疑いで逮捕しました。
警視庁によりますと、押収した少年のパソコンからは生徒の成績や住所などの個人情報を含む21万件のデータが見つかり、ことし2月、佐賀県教育委員会に情報提供し、対策を取るように呼びかけたということです。
これを受けて、県教育委員会はパスワードを変更するなどの対策を取りましたが、その3か月後の先月、校内の無線LANを通じてパスワードなどを入力する同じ手口で県立高校が不正なアクセスを受けていたことが警視庁などへの取材で分かりました。
この不正アクセスを行ったとして書類送検されたのは少年の知り合いの高校2年の男子生徒で、「手口は少年に教えてもらった」と話しているということです。
佐賀県教育委員会は「原因が分からなかったため対策が遅れてしまった。流出が発覚したあとセキュリティーをもっと高める対策を取っておくべきで、今考えると、対応が十分ではなかった」とコメントしています。