イギリスが犯した「オウン・ゴール」
「まったくイギリス人の脳ミソたるや、山西省の農民以下だな」
「これからのイギリスを、『中華人民共和国イギリス省』と改名させてやろうではないか」
「明治時代の日本人は、脱亜入欧を目指したが、今後イギリスは、脱欧入亜を目指すことになるだろう。入亜というのは、すなわち中国に頼ることだ」
現地時間の6月23日に行われた国民投票で、イギリスがEUからの脱退を決めた。脱退が確定した24日以降、決して表には出てこないが、中国共産党関係者たちの間で、「お祭り騒ぎ」が続いている。
冒頭に掲げたのは、そんな彼らから私のところへ来た「微信」(WeChat)のメッセージ―の一部である。ある中国共産党関係者に改めて聞くと、次のように解説した。
「習近平主席は常日頃から、『われわれは歴史を逆進していくのだ』と唱えておられる。すなわち、古代から一貫して、中国は世界最大の強国だったが、1840年にアヘン戦争でイギリスに敗れて以降、没落の道を辿った。
だから、いつの日か、イギリスを追い越してみせる。そして世界を、1840年以前の状態に戻すことを目標に据えているのだ。これは建国の父・毛沢東主席が常々、口にしていたことでもあった。
それが今回のイギリスの『オウン・ゴール』によって、われわれが留飲を下げる日が、ぐっと近づいたというわけだ。19世紀は大英帝国の時代、20世紀はアメリカ帝国の時代、そして21世紀は中華帝国の時代なのだ」
実際、中国はイギリスのEU脱退によって、中国に「5大メリット」をもたらすと考えている。以下、詳細に見ていこう。
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