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こんにちは、佐藤直生です。前回から始まったこの連載では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックを紹介していきます。
6月19~21日の3日間、米国シアトルでDocker社のカンファレンス「DockerCon 2016」が開催され、MicrosoftやAzureに関連する発表もありました。
6月20日には、Docker for Azure、Docker for AWSのプライベートベータの開始、Docker for Windows、Docker for Macのパブリックベータ開始が発表されました(関連記事)。
Docker for Azure、Docker for AWSは、AzureやAWSでDockerクラスタ環境を簡単に構築、構成、管理するために新たに発表された機能です。
Azure向けには、Azure Resource Manager (ARM)テンプレート、AWS向けにはAWS CloudFormationテンプレートを使うことで、複数のDocker Swarmマネージャーノードや、多数のDocker Swarmワーカーノードが含まれる環境を簡単に構築可能です。次の画面は、AzureポータルでARMテンプレートを使ってDocker for Azureをデプロイした様子です。
Docker for Azure、Docker for AWSは、プライベートベータとして利用可能です。現時点では、筆者はプライベートベータにアクセスできておらず、ブログポストやドキュメントの情報もごくわずかなので、今後の追加情報に期待したいところです。
なお、Docker for AzureはDocker社側の機能ですが、Azure側にも、ARMテンプレートベースでDocker/Docker Swarmクラスタ環境を簡単に構築できる機能としてAzure Container Serviceがあります。Azure Container Serviceは4月にGA(一般提供)になっているので、安心して使えますね。
また、3月にプライベートベータが始まっていたDocker for Windows、Docker for Macが、パブリックベータとなりました。従来のWindows/Mac向けのDocker Toolboxでは、Dockerのツール群に加えてVirtualBoxがインストールされ、VirtualBox上のLinux VM上でDockerコンテナが動作していました。新しいDocker for Windows、Docker for Macでは、VirtualBoxの代わりに、WindowsではHyper-V、Macではxhyveが動作し、その上でAlpine LinuxのVMが動作する、より高速で安定した環境になります。
次の画面は、Docker for Windowsの設定でVMに割り当てるCPUやメモリのリソースを指定しています。WindowsやMacのマシン上でDockerの開発/テストを行う際に便利なので、是非試してみてください。
そして、6月20日のGeneral Sessionには、MicrosoftのAzure担当CTOであるMark Russinovichが登壇しました。この登壇で取り上げられたトピックは次のようなものでした。
ユーザー部門が複雑なデータ加工・準備を1クリックで実行。IT部門がデータガバナンスを提供。分析結果は全社で見える化。BIソリューションの理想が、ここにあります。
多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?
2016年1月に始まる社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度への対応状況について、あてはまるものを選んでください。
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